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あなたの燃える手で

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クレオパトラの指先


さゆりは悶えるマリアを、その指先で思う存分嬲り尽くしていた。
「あぁぁ~あぁぁ~、逝くぅ、逝くぅぅ~、あっ、あっ、逝っちゃうぅ~」
「ふふふっ、こんなに指を締め付けて……。ホントに逝きそうですわね」
「あぁ~だめっ、もうだめっ、逝くぅ、逝く逝くっ……」
急上昇した快感が、マリアの全身を稲妻のように走り抜ける。
しかし次の瞬間、さゆりの2本の指はマリアの体からかき消えた。

あと少し、あと少しで……、逝けたのに。

「それでは、続きはアチラのお部屋で」
マリアは絶頂の寸前で刺激を止められた。
さゆりはマリアの体に付いたローションを丁寧に洗い流し、白いバスタオルで包むと元の部屋に戻した。


悶々とした気持ち。余韻の残る体。
マリアは全裸のまま施術台に俯せになった。その幅はシングルベッドよりやや狭いが、長さは2,5メートルはあるような長いものだった。
マリアに、新しいバスタオルが掛けられた。
さゆりはマリアの傍らから離れると、ドア脇のインターホンを取り上げた。
「青山さん、お願いね……」
それだけを言うとインターホンを戻し、施術台の横に立った。
「マリアちゃん夏バテですって? 暑いからってちゃんと食べないと」
さゆりの指がタオル越しに指圧を始めた。指は背骨伝いに腰へと降りてくる。
「はい、食べてるんですけど……」

その時ドアがノックされ、1人の女性が現れた。
歳は27歳ぐらいだろうか。緩く波打つライトブラウンの髪に、赤いフレームのメガネを掛けたその顔は、さゆりに負けず劣らずなかなかの美人だ。
半袖の白衣から見える腕。スカートから伸びる綺麗な脚。そのどちらもが、絹のようなきめ細かな肌に覆われている。

彼女は後ろ手にドアを閉めると、丁寧に頭を下げた。
俯せで枕を抱えたまま、マリアは首だけを青山に向けた。
「こんにちは。青山香澄といいます。本日はよろしくお願いします」
彼女は静かに施術台に歩み寄った。
「あっ、はい、よろしくお願いします」
「噂以上に可愛いですね、マリアちゃんって。そう言えばさっき、声聞こえちゃいました。バスルームの」
「えっ? あっ、そ、そう……です……か」
マリアの顔が赤くになった。
「うふっ、可愛い、マリアちゃん真っ赤になっちゃって」
「誰もいないと思ってたから」
「とっても、気持ちよさそうな声でしたよぉ」
「マリアちゃんとっても敏感ですもの」
「そうなんですかぁ? 大好きですよ、あたし敏感な人って。マリアちゃんみたいな可愛い子は特に」
赤いメガネの奥で、蕩けるような瞳が微笑んだ。
「えっ?」
「さっ、それでは始めましょうか。青山さん」
「はい」
マリアに掛かっていたバスタオルが取り払われた。青山はそれを手早く丸めると近くの籠に入れた。

シングルベッドよりやや狭い施術台の両側に、さゆりと青山が立っている。
2人は全裸のマリアを見下ろすと、妖しいアイコンタクトを交わした。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土