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あなたの燃える手で

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クレオパトラの指先


「驚きましたわ、麗子さんが直々にお電話下さるなんて」
「あらっ、別に初めてじゃないはずよ、ゆかり」
「それはそうですけど、いつもこうして電話でのお話だけで……」
「確かに1年前のティーパーティーから、お互いゆっくり会ってないものね」
「あれからもう1年になりますの?」
「そうよ、ホントに早いものねぇ。あっ、そうそう、今日電話したのはプライベートな用件なのよ」
「と、申しますと……? 麗子さんのご来店?」
「ううん、あたしじゃなくて、マリアよ」
「まぁ、マリアちゃんが……」
「そう、今あの子シャワー浴びてるんだけどね。もうすぐ出ると思うから、そしたらそっちに行かせるわ。」
「それはそれは、楽しみですわ」
「あなた前からマリアに会いたいって、言ってたでしょう」
「えぇ、氷見川家の可愛いメイドさんの噂は、良子さんからも聞いてますわ」
「良子からも?」
「はい、なんでもとっても敏感な体なんだとか……」
「うふふっ、そうね。その通りよ」
「それにこうも言ってましたわ。とっても虐め甲斐があると」
「ゆかり、あなたそんなコト考えてたの。マリアは純粋にエステの施術を受けに行くだけよ」
「マリアちゃんがここに来れば、どういうコトになるか……。そんなコト百も承知のはずですわ、麗子さん」
「うふふっ、バレてた?」
「そうでなければ、ワザワザこの店にマリアちゃんを……」
「そうね。楽しんで、ゆかりの好きなように」
「そうさせて貰いますわ。店を貸し切りにして」
「まぁ、凄い念の入れようね。あの子も新しい刺激にきっと満足するわ」
「お時間はどうしますの?」
「いいわ、あなたの気の済むまで楽しんで貰って」
「まぁ、嬉しい。それでは無制限とさせて頂きますわ。それで、マリアちゃんはどんなのがお好みですの?」
「さぁ、どうかしら? そこはあなたの腕の見せ所よ、白石店長」
「麗子さんと良子さんの性格から、大体想像は付きますわ。敏感な体を前にしたら、2人がどうするのか……」
「さすがね、ティーパーティーの時に手の内は見せちゃったものね」
「今日はベテランの青山もいるんですけど……、なんなら2人でマリアちゃんを……。構いませんコト?」
「えぇ、いいわよ。ねぇ、1つだけ教えてあげましょうか?」
「はい?」
「マリアにはね、秘密のボタンがあるのよ」
「秘密のボタン?」
「そう、あの子の1番のウイークポイントよ。あの子そこを責めるとね……」
「もうイイですわ。楽しみが減りますから」
「うふふふっ、そうね。ゆかりにはゆかりのやり方があるものね。あらっ、あの子シャワーから出たみたい。それじゃ、今から……そうね、3時ピッタリにいかせるわ」
「はい、それでは3時に……。お待ちしておりますわ」

麗子は携帯をしまうと1階に降りた。
「マリア、出たの?」
「はぁ~い、麗子様。サッパリしましたぁ」
バスタオルで体をくるんだマリアが姿を見せた。
「そう、それじゃ支度して」
「えっ? 支度?」
「そうよ、エステに行く支度」
「エステって、今から行くんですかぁ?」
「もう予約の電話したんだから、早くしなさい。店まではあたしが送ってあげるから」
「は、はい……」
マリアはバスタオルを巻いたまま、2階の自室へと階段を上り始めた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土