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あなたの燃える手で

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ちゃんと抱いて


里美さんの爆弾発言。まさかここで爆発するとは……。

「舞ちゃん、どうして彼氏いないの? こんなに可愛いのに……」
「あたし、男の人は……、どうも……」
「えっ? それって……」
「えっ、あぁ、その違うんです……。違うって言うか、その……」
「……?」
「実はあたし、2年前にレイプされかけたんです」
「えっ! ホント? それで大丈夫だったの?」
「えぇ、なんとか未遂に終わったので……」
「そう……」
「はい、それでそれ以来、男の人はチョットって……、感じになちゃって」
「そう、そんなことがあったの。可愛そうに……」
「ごめんなさい、こんな話……」

夕日はもう水平線に隠れ、空は藍色へと変わり始めている。
茜色に染まる水平線に、潮風が無数のさざ波を刻んでいく。

「ううん、ありがとう、話してくれて……。実はあたしもね……」
「えっ?」
「舞ちゃんに言わなきゃならないコトがあるの」
なんかイヤな……、予感が……。
「なんですか? それ……」
「ホントはね、知ってたの」

えっ? まさかまた爆弾が……。

「オナニーを舞ちゃんに見られてたの」
キターッ! 一体何発爆弾持ってるの? 里美さん。
「あたしも、もしかしたらそうかなぁーって、思ってました」
「ごめんね、ホントにごめん。でもあたし、舞ちゃんのこと好きだから……」
「そんな……、あたしも里美さんのコト……、好きです」
キャー! 言っちゃった言っちゃった、言っちゃったよ、あたし。

でも、これが本当のあたしの気持ちだし……。

「ありがとう、舞ちゃん。うれしいわ、とっても」
里美さんがあたしの目を見て、あたしも里美さんの目を見てる。

生まれたての沈黙、消える潮騒。
里美さんが唇を寄せて、あたしはそっと目を閉じる。
フワリと触れた唇に、里美さんの体温を感じた。

あたしは里美さんの目が見れなくて、その胸に顔を埋めた。
「舞ちゃん……、顔上げて」
もう1度、暖かい唇が触れた。
……長いキス。
里美さんがあたしを抱きしめて、柔らかな舌があたしの唇をノックする。
あたしは恐る恐るドアを開けた。
2枚の舌が絡み合って、体中が熱くなる。
あたしも里美さんを抱きしめた。

空に星が輝きだした。海はもう見えない。
あたしの中で、やっと秒針が時を刻み始めた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土