ちゃんと抱いて
5
里美さんの爆弾発言。まさかここで爆発するとは……。
「舞ちゃん、どうして彼氏いないの? こんなに可愛いのに……」
「あたし、男の人は……、どうも……」
「えっ? それって……」
「えっ、あぁ、その違うんです……。違うって言うか、その……」
「……?」
「実はあたし、2年前にレイプされかけたんです」
「えっ! ホント? それで大丈夫だったの?」
「えぇ、なんとか未遂に終わったので……」
「そう……」
「はい、それでそれ以来、男の人はチョットって……、感じになちゃって」
「そう、そんなことがあったの。可愛そうに……」
「ごめんなさい、こんな話……」
夕日はもう水平線に隠れ、空は藍色へと変わり始めている。
茜色に染まる水平線に、潮風が無数のさざ波を刻んでいく。
「ううん、ありがとう、話してくれて……。実はあたしもね……」
「えっ?」
「舞ちゃんに言わなきゃならないコトがあるの」
なんかイヤな……、予感が……。
「なんですか? それ……」
「ホントはね、知ってたの」
えっ? まさかまた爆弾が……。
「オナニーを舞ちゃんに見られてたの」
キターッ! 一体何発爆弾持ってるの? 里美さん。
「あたしも、もしかしたらそうかなぁーって、思ってました」
「ごめんね、ホントにごめん。でもあたし、舞ちゃんのこと好きだから……」
「そんな……、あたしも里美さんのコト……、好きです」
キャー! 言っちゃった言っちゃった、言っちゃったよ、あたし。
でも、これが本当のあたしの気持ちだし……。
「ありがとう、舞ちゃん。うれしいわ、とっても」
里美さんがあたしの目を見て、あたしも里美さんの目を見てる。
生まれたての沈黙、消える潮騒。
里美さんが唇を寄せて、あたしはそっと目を閉じる。
フワリと触れた唇に、里美さんの体温を感じた。
あたしは里美さんの目が見れなくて、その胸に顔を埋めた。
「舞ちゃん……、顔上げて」
もう1度、暖かい唇が触れた。
……長いキス。
里美さんがあたしを抱きしめて、柔らかな舌があたしの唇をノックする。
あたしは恐る恐るドアを開けた。
2枚の舌が絡み合って、体中が熱くなる。
あたしも里美さんを抱きしめた。
空に星が輝きだした。海はもう見えない。
あたしの中で、やっと秒針が時を刻み始めた。
里美さんの爆弾発言。まさかここで爆発するとは……。
「舞ちゃん、どうして彼氏いないの? こんなに可愛いのに……」
「あたし、男の人は……、どうも……」
「えっ? それって……」
「えっ、あぁ、その違うんです……。違うって言うか、その……」
「……?」
「実はあたし、2年前にレイプされかけたんです」
「えっ! ホント? それで大丈夫だったの?」
「えぇ、なんとか未遂に終わったので……」
「そう……」
「はい、それでそれ以来、男の人はチョットって……、感じになちゃって」
「そう、そんなことがあったの。可愛そうに……」
「ごめんなさい、こんな話……」
夕日はもう水平線に隠れ、空は藍色へと変わり始めている。
茜色に染まる水平線に、潮風が無数のさざ波を刻んでいく。
「ううん、ありがとう、話してくれて……。実はあたしもね……」
「えっ?」
「舞ちゃんに言わなきゃならないコトがあるの」
なんかイヤな……、予感が……。
「なんですか? それ……」
「ホントはね、知ってたの」
えっ? まさかまた爆弾が……。
「オナニーを舞ちゃんに見られてたの」
キターッ! 一体何発爆弾持ってるの? 里美さん。
「あたしも、もしかしたらそうかなぁーって、思ってました」
「ごめんね、ホントにごめん。でもあたし、舞ちゃんのこと好きだから……」
「そんな……、あたしも里美さんのコト……、好きです」
キャー! 言っちゃった言っちゃった、言っちゃったよ、あたし。
でも、これが本当のあたしの気持ちだし……。
「ありがとう、舞ちゃん。うれしいわ、とっても」
里美さんがあたしの目を見て、あたしも里美さんの目を見てる。
生まれたての沈黙、消える潮騒。
里美さんが唇を寄せて、あたしはそっと目を閉じる。
フワリと触れた唇に、里美さんの体温を感じた。
あたしは里美さんの目が見れなくて、その胸に顔を埋めた。
「舞ちゃん……、顔上げて」
もう1度、暖かい唇が触れた。
……長いキス。
里美さんがあたしを抱きしめて、柔らかな舌があたしの唇をノックする。
あたしは恐る恐るドアを開けた。
2枚の舌が絡み合って、体中が熱くなる。
あたしも里美さんを抱きしめた。
空に星が輝きだした。海はもう見えない。
あたしの中で、やっと秒針が時を刻み始めた。