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あなたの燃える手で

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TRI△ NGLE

△7
18階へ上昇するエレベーターの中で、明美は階数表示を移動する明かりを見つめていた。
(今夜は誘ってくれるハズよね? 桜子……)

「いらっしゃいませ。あらっ」
Lは蕩けるような笑顔が明美を迎えると、目配せで桜子の座る席を教えた。
明美はLに微笑み返すと、後から桜子の元に歩み寄った。
「桜子ちゃん」
その声に短くなったタバコを片手に、桜子が振り返る。
「良かった来てくれて。待ってたんだ。ねぇ座って」
「本当? そう言ってもらえると嬉しいなぁ」
そう言いながら、明美は桜子の隣に腰を下ろした。
「L、いつもの2つ作って……」
「はぁ~い。007のマティーニね」
桜子は明美に振り返るとタバコをもみ消し、そっと小声で囁いた。
「ねぇ、明美さん。今夜これから大丈夫?」
「えっ?」
桜子は黙ってポケットからルームキーを取り出し、明美に見せた。
「桜子ちゃん」
「ちゃん付けはやめて。桜子でいいの……」

部屋は1つ下の階だった。肩を並べて歩く二人を沈黙が包み込む。
部屋に入ると、大きな窓から「夢の森」の夜景が広がっていた。
桜子はベッドに腰掛け、明美は窓からの夜景を眺めていた。
「綺麗ね。この街こんな綺麗な夜景だったんだ」
明美は振り返ると桜子の隣に腰を下ろした。
「今夜はありがとう桜子。とっても嬉しいわ」
明美が桜子の唇を寄せる。軽いキスから始まったソレは、徐々に熱を帯び始めた。舌を絡めながらお互いに服を脱がしてゆく。二人が下着姿になるまでさほど時間は掛からなかった。そのままごく自然にブラをはずし、桜子を下にしてベッドに倒れ込んだ。
明美の唇が桜子の耳たぶを優しく挟んだ。
「可愛い子、桜子。綺麗な体ね。まるで10代の体みたい」
「だって、先月まで10代だったから……」
「そうなんだ。道理で……張りが違うと思ったわ。あたしと一回り違うのね。ゆっくりと味わいたいわ。この若い体を……こっちに来て」
明美は桜子をちゃんとベッドに横たわらせた。二人とも身につけているのはショーツだけだ。明美は桜子の上に重なると、首筋から舌を這わせていった。
そして形のいい乳房を鷲掴みにすると、柔らかくくびれ出たその先端に舌を伸ばし、チロチロと擽るようにして舐めた。
「あぁ~ん。明美さん、上手ぅ」
二十歳の体は若鮎のように仰け反り、そして敏感に反応した。
「まだまだ、隅から隅まで舐めて上げる。ねっ、イイでしょ桜子」
「えぇ、好きにして。今夜あたしは……明美さんのものよ」
「この部屋に来たら、明美って呼んで。桜子」
桜子は、明美の目を見て黙って頷いた。

(それじゃ、来週。あの人を誘ってあげるのよ。約束ね……)
桜子の心に、Lの言葉が繰り返されていた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土