2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

TRI△ NGLE

△6
明美が先に帰り、今夜もLと桜子の2人になった。
AM 2:00。流れるジャズはテナーサックスからピアノに変わった。
Lが緑色のビール瓶を両手に持って桜子の隣に座る。
「はいっ、これ。あたしの奢りよ……カンパイ」
「カンパイ。ありがとう」
ビールはあっという間に半分になった。
「ねっ、あたしの言ったとおりだったでしょ」
「うん。すごいね、本当にLの言うとおりだった」
明美が自分の性癖に悩んでいるのを言い当てたL。その人間観察ぶりに、桜子は驚いていた。
「でっ、どうするの?」
「どうするって?」
「明美さん、あなたにのめり込んじゃってるわよ。今度誘ってあげれば」
「誘うって?」
「何ならあたしが部屋を取ってあげるから」
「あぁ、そう言う意味。それならLとがいいな……。Lと朝まで過ごしたことないじゃない……」
「そうね、そのうち。でも明美さん可哀想じゃない。相手してあげれば。嫌いじゃないんでしょ?」
「うん」
「それなら……ねっ?」
「もし誘ったら、ついて来るかな?」
「来るわよ、絶対。あたしが保証するわ」
「本当? Lがそう言うなら……来週誘ってみようかな。Lじゃないのがチョット寂しいけど……」
「桜子だって嫌いじゃないでしょ。うんと楽しんでみれば? 意外と肌が合うかもしれないわよ。第一、彼女がそれを一番望んでいるわ」
ジャズのピアノはテンポ良くリズムを刻んでいく。スローからアップへ。それに釣られるように桜子の心境も変化していった。
「でも、心ではLのコト想ってるよ」
「うふっ、可愛い子。こっちいらっしゃい……」
その言葉に桜子は、座ったままLの両膝の上に上半身を仰向けにした。首は脚から出て仰け反っている。俯くLの金髪が桜子の胸にフワリと載っている。
左手で桜子の胸をシャツの上からまさぐりながら、右手でスカートをたくし上げ、そしてショーツの中に入れた。やがて柔らかな茂みの中に桜子の肉豆を探り当てると、指先でボタンを押すように肉豆を潰した。
「あぁぁん。L、そっ、そこっ」
「ココ? 桜子。ココをどうされるのがイイの? んん? 言ってごらん」
「そこを指でクリクリ……して……」
「こう?」
「あぁぁ~そう、それ感じるぅ。あぁぁ~イイィ~」
「んん~気持ちイイのぉ。逝くまでしてあげる。あたしの膝の上で逝ってごらん。見ててあげるから」
桜子はそれから程なく、痙攣を繰り返しながら燃え尽きていった。
「それじゃ、来週。あの人を誘ってあげるのよ。約束ね……」
桜子は、虚ろな瞳のまま、黙って頷いた。

AM 2:30。Bar『MELLOW BLUE』は、閉店時間を待たずにその灯りを消した。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土