花散る午後
7
もっと見られたい。でも恥ずかしい。触って欲しい。でもそんなこと。
奈津子の理性を押しのけて、淫らな種が双葉を出していく。
「羨ましいわ、こんな綺麗な肌。川村さんお幾つだったかしら?」
「去年三十路になりました」
「あらそう。まだ若いじゃない。あたしは今年四十路になっちゃうの。もうホントに早いんだからぁ~……」
奈津子の首筋に熱い溜息が掛かった。双葉が少しづつ大きくなっていく。
「三十代なんてアッというまよ。気をつけないと」
「そうなんですか?」
「見て、あたしなんてこんなよぉ」
志帆が奈津子の後から腕を伸ばし、和服を捲り上げた。その白い滑らかな腕は、奈津子にはとても綺麗に見えた。
「お綺麗じゃないですか」
「そんなことないわよぉ。あなたと比べたら……」
志帆は奈津子の腕の横に自分の腕を並べるように合わせた。
「ほら、違うでしょ?」
「そんなこと……」
奈津子は志帆の腕を手の甲から肘まで撫で上げた。それはスベスベとして吸い付くような柔らかさを持っていた。
その感触に淫らな種から伸びた双葉は蔓を伸ばし、新たな葉を付けていった。
すると志帆は腕を返し掌を上にした。
「こっちは? あなたと比べてどう?」
奈津子は言われるまま、志帆の腕の内側に手を這わせた。
「全然お綺麗ですよ」
「そう? 奈津子さんは?」
奈津子の耳元に口を寄せ、志帆は囁くように小声で言った。そして奈津子の腕に指を這わせた。耳に志帆の吐息の温度を感じる。
「ホントに綺麗。こんなにスベスベで……こっちも触らせて」
志帆は指先を立てるようにして、奈津子の腕の内側を優しく触った。腕の上を往復する五本の指先が、奈津子の官能を掻き立てていく。
淫らな蔓は奈津子の心の淫靡なヒダに絡みつき、理性を犯していった。
「奈津子さんのコロン、とっても良い香りね」
志帆が奈津子の首筋に鼻を近づけた。吐息の温度が上がったと思った瞬間、志帆の唇が奈津子の首筋にふれた。
「あっ、そっ、そんな……」
「んん? どうしたの? 鳥肌が立ってるわよぉ。ほらっ、こんなに」
(あぁ、見ないで、見ないでぇ。そんなに見られたら、あたしおかしく……)
淫らな蔓はついに奈津子の脳髄にまで入り込み、奈津子を完全に支配してしまった。
(同性が、女性があたしをこんな淫らな気持ちにさせるなんて……)
奈津子の体から力が抜けていった。体はそのまま後の志帆にもたれ掛かるように倒れていった。
志帆の唇がゆっくりと歪むように、その形を変えていった。
もっと見られたい。でも恥ずかしい。触って欲しい。でもそんなこと。
奈津子の理性を押しのけて、淫らな種が双葉を出していく。
「羨ましいわ、こんな綺麗な肌。川村さんお幾つだったかしら?」
「去年三十路になりました」
「あらそう。まだ若いじゃない。あたしは今年四十路になっちゃうの。もうホントに早いんだからぁ~……」
奈津子の首筋に熱い溜息が掛かった。双葉が少しづつ大きくなっていく。
「三十代なんてアッというまよ。気をつけないと」
「そうなんですか?」
「見て、あたしなんてこんなよぉ」
志帆が奈津子の後から腕を伸ばし、和服を捲り上げた。その白い滑らかな腕は、奈津子にはとても綺麗に見えた。
「お綺麗じゃないですか」
「そんなことないわよぉ。あなたと比べたら……」
志帆は奈津子の腕の横に自分の腕を並べるように合わせた。
「ほら、違うでしょ?」
「そんなこと……」
奈津子は志帆の腕を手の甲から肘まで撫で上げた。それはスベスベとして吸い付くような柔らかさを持っていた。
その感触に淫らな種から伸びた双葉は蔓を伸ばし、新たな葉を付けていった。
すると志帆は腕を返し掌を上にした。
「こっちは? あなたと比べてどう?」
奈津子は言われるまま、志帆の腕の内側に手を這わせた。
「全然お綺麗ですよ」
「そう? 奈津子さんは?」
奈津子の耳元に口を寄せ、志帆は囁くように小声で言った。そして奈津子の腕に指を這わせた。耳に志帆の吐息の温度を感じる。
「ホントに綺麗。こんなにスベスベで……こっちも触らせて」
志帆は指先を立てるようにして、奈津子の腕の内側を優しく触った。腕の上を往復する五本の指先が、奈津子の官能を掻き立てていく。
淫らな蔓は奈津子の心の淫靡なヒダに絡みつき、理性を犯していった。
「奈津子さんのコロン、とっても良い香りね」
志帆が奈津子の首筋に鼻を近づけた。吐息の温度が上がったと思った瞬間、志帆の唇が奈津子の首筋にふれた。
「あっ、そっ、そんな……」
「んん? どうしたの? 鳥肌が立ってるわよぉ。ほらっ、こんなに」
(あぁ、見ないで、見ないでぇ。そんなに見られたら、あたしおかしく……)
淫らな蔓はついに奈津子の脳髄にまで入り込み、奈津子を完全に支配してしまった。
(同性が、女性があたしをこんな淫らな気持ちにさせるなんて……)
奈津子の体から力が抜けていった。体はそのまま後の志帆にもたれ掛かるように倒れていった。
志帆の唇がゆっくりと歪むように、その形を変えていった。