2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

ロザリオは赤く輝く

† 16
体に戒めを受ける。それがどういう意味なのか? その時はよくわかりませんでした。ただ何となく漠然と、体の自由を奪われる位に思っていたのです。
その時のわたしには、その方が楽かもしれないとさえ思えたのです。体の自由がきかなければ、諦めもつくような……。
それ故にわたしは、あまりの快感にシャワーコックから手を離し、その場に崩れ落ちたのです。
崩れ落ちたわたしが見上げた紫苑様の顔は、優しい微笑みを湛えていました。
それはお叱りを受ける物とばかり思っていたわたしにとって、意外なことでした。そればかりか紫苑様は、シャワー室の床にへたり込むわたしに片手を伸ばし、引き上げてくれたのです。
「それでは1度聖水を流しましょう」
「はっ、はい」
紫苑様はコックを捻ると、温かいシャワーで聖水を洗い流してくれたのです。まず背中をそして前を。その時紫苑様のロザリオが目に入りました。
「綺麗なロザリオですね」
「前のシスターからのお下がりですよ」
わたしの体を擦りながら、紫苑様はそれっきり黙ってしまいました。

わたしたちは体にバスタオルを巻きシャワー室を後にすると、あの手術台のようなベッドの前に立ちました。
「それではバスタオルを取って、そこに横なってください」
「はい」
わたしは予想していたことだったので、その時はそれほど驚きもせず、硬いベッドに身を仰向けに横たえました。しかし次に紫苑様から出た言葉は、思いもしない意外な言葉でした。
「あぁ、春奈さん。四つん這いになってくれますか?」
「四つん這い? ですか? ……」
「そうです。膝をついて頭を低くして、お尻を高く上げてください」
わたしは横たえた体の向きを変えると、紫苑様に言われた通りに膝をつき、
頭をベッドに付け、お尻を出来るだけ高く持ち上げました。
紫苑様は聖水を片手にわたしの後に、お尻の方に回ったのです。
「そうです。いい格好ですよ。包み隠さずに全てを晒け出すのです」
そう言うと紫苑様は聖水を傍らに置き、ベッドの下から銀色に光る長いスタンドを引き出したのです。それは人の背丈ほどもある棒状の物で、上にU字形のフックがあり、床近くには脚が三方に広がっています。
それをわたしのお尻の近くに立てると、今度は白い半透明の大きな筒状の物を取り出しました。それは丁度、大きなペットボトルを逆さまにしたよう形でした。筒の部分には目盛りが振ってあります。そして紫苑様はその筒の先端部分に透明なビニールチューブを差し込みました。そのチューブの途中にはクリップが、そして先にはプラスチックのノズルのような物が付いていました。
紫苑様はその容器に、薄い水色の液体を注ぎ入れていったのです。
液体はその容器の半分ほどを満たしました。

Comments 2

マロ  

ま、まさか浣ちょ・・(笑)
な、何が起こるんだろう・・・。

2007/12/15 (Sat) 22:15 | EDIT | REPLY |   
蛍月  
マロさんコメントありがとうございます

これはこれで、ちゃんと紫苑の思惑が。
予定通りの行動なのです。

ここから紫苑の責めが右肩上がりに、
急上昇です。
お楽しみに!

2007/12/16 (Sun) 07:05 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土