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あなたの燃える手で

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ブルーチョコレート

8  
そうしてあたしは、お隣さんにお邪魔することになった。

おばさんはあたしを食堂にテーブルに座らせると、鮭と目玉焼きを焼いてく
れた。ご飯とお味噌汁、そしてお新香と、あたしの前にはすっかり朝食が整
ってしまった。そして右手の使えないあたしに、お箸の代わりにフォークを
渡してくれた。
「ご飯お代わり言ってね。遠慮しないで食べて……」
「はい。すみません。本当に……」
「いいのよ」
おばさんは不器用に左でフォークを使うあたしが心配なのか、椅子を引き寄
せるとすぐ隣に座った。
「大丈夫?」
「はい、なんとか……」
「なんとかね。うふっ。あっ! 溢れるっ……」
「あっ……」
フォークで不器用に持ち上げた目玉焼きから、お醤油が胸に溢れた。トレー
ナーには茶色いシミが点々と……。
「あぁ~んもうこんなに、シミになっちゃうわよぉ~」
「は、はいぃ」
「ほらっ、脱いで」
「えっ?」
「いいから、ほらっ、早く……」
急かすおばさんの勢いに押され、あたしはトレーナーを脱いだ。トレーナー
の下はTシャツだ。ちなみに出かける予定も、ましてやおばさんの家にお邪
魔する予定もはなかったので、Tシャツの下はノーブラだ。
おばさんは洗濯しっちゃうと言って、トレーナーを洗濯機に入れて回してし
まった。
おばさんが戻ってきた時、あたしは食事を終えていた。
「今洗ってるから、ちょっと待っててね」
「は、はい。なんかすみません」
「いいのよ。そうだ、いいのも作ってあげる」
そう言うとおばさんは、すぐにコーヒーカップを持って戻ってきた。
「これ、飲んでみて……」
「はいぃ」

それは見た目は普通のコーヒーだけど、なんか甘い香りがする。
ゴクリと一口飲んだ。
「あぁ、チョコレートドリンク」
「どう? 美味しい?」
「はい。なんかポカポカしてきました」
「そうでしょう? それね、この間もらったブルーチョコレートってチョコ
で作ってみたんだけど。美味しそうでよかったわ」
「えっ ブルーチョ……、コ、レート? 誰から……?」 
「あなたのお母様からよ」
「それって青いチョコ? ですよね」
「そうそう、ドリンクにって思ったんだけどね、なにしろ青いでしょう? 
だからどうかしらって思ったけど、ちゃんとチョコレート色になるのね」
「はぁ……、そう、ですね……」
「どうかした? レナちゃん」
「い、いえっ、別になんでも……」
「そう、全部飲んでね」
でもその時にはもう、あたしの体はあのムラムラに襲われ始めていた……。

あぁ、どうしよう。おばさんの前なのに……。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土