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あなたの燃える手で

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惑星エメラルダス

🎄
「いやっ、嘘よっ、嘘嘘。こんなに、こんなに感じてるのにぃ、ひいぃぃ~
逝くっ、逝くぅぅ~」

『逝きたいわねぇ~。もうイイ加減逝きたいでしょう。でもまだよ』
「あぁぁ~逝くっ、あぁぁ~逝く逝くっ、あぁぁ~いやっ、逝かせてっ、お
願い逝かせて」
『うっふふっ。それじゃ今からイヤって言うほど逝かせてあげましょうか』
「ホント、逝かせてっ、何回でもイイから逝かせて……」
『いいわよ。そんなの簡単。ほらっ、こうするだけで』
「ひぃぃぃ~、逝くっ、逝く逝くっ、あぁ逝く逝っちゃうぅぅ~」
『逝きなさい、逝きたいんでしょう?』
「逝くっ、逝くっ、逝く逝くっ、逝っくぅぅ~」

そしてあたしは、快感という名の大波に飲み込まれた。
波は何度もやってきては、その度白いモヤの中にあたしを放り込み、あたし
はその中を彷徨い歩いたのだ。
おそらく先輩も同じような目にあっているハズだ。でもその時のあたしに
は、とてもそんな余裕はなかった。


この部屋に連れ込まれ、一体どれだけの時間が経ったのだろう? 12時間
くらいのような気もするし、24時間経ったような気もする。
しかし今となっては、それももうどうでもイイことかもしれない。

何度も逝き果て、グッタリとベッドに横たわっていたあたしを、彼女らが揺
り起こした。
そしてまた、頭の中で声がした。
「おいで、仲間のところへ連れて行ってあげる」
「ホント?」
「ホントよ。そしてあなた達の船に行って、自分の星と交信するの」
「えっ……? どうして……」
そんなコトしたら、助けを呼ぶかもしれないのに……。
「大丈夫。あなたは助けなんて呼ばない。いいえ、呼べないわ」
「どうして、あたしの考えているコトが……」
「あたしはそういう星の人間なの。それにこの棘、この棘を刺すとあなたも
この星の住人になれるわ」
そう言って彼女は、指先に摘んだ薔薇の棘に似た緑色の棘を見せた。
「あなたの星の人間達をこの星に呼び寄せて」
「どうして……」
「それがあたし達の役目だから……」

あたしは部屋を出ると、前後を彼女らに囲まれるように緑の廊下を歩いた。
途中立ち止まると、緑の壁に大きな窓が開いた。
「ごらん」
そう言って彼女らが、窓外の眺めを顎で指し示した。

窓からは巨大な丸い穴が見下ろせた。その穴は直径50メートルはあり、その
底はドーム状に丸く、なにやら水のような透明な液体が溜まっており、大型
の屋内プールを思わせた。そしれソコには、ナニか見覚えのあるモノが浮い
ている。
「えっ?、あれは……」
「あなたの仲間の男達よ」
「えぇ……」
あの浮いているのは宇宙服だ。でも浮いているのは服だけで、ほかにはナニ
もいない。ナニも……。服だけ捨て……、まさか……、嘘でしょう。
その時、バレーボールのようなモノが浮かび上がった。 "グルン" とそれが
反転すると、それは憎いほど白い頭蓋骨だった。
「と、溶かしたの? どうして、どうしてそんなコト……」
「男には用がない。だからエサにする」
「エサ?」
「ココに男はいらない。欲しいのは精液だけ。後はエサ」
「エサって……」
あたしはウツボカズラを思い出していた。ツボのような底に消化液を溜め、
蟻などの虫を呼び寄せ、落ちた虫を溶かして養分にする食虫植物だ。

そうか、この星は……。
その時あたしの中で全てが繋がった。
だめっ、この星に移住なんてしちゃ……。この星は、この星は……。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土