2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

惑星エメラルダス

🎄
緑の壁に傷ができ、左右にパックリと開いた。ソコに遥香さんが強引に押し
込まれ、二人の異星人も一緒に中へと消えた。そして遥香さんに続いてあた
しも、別の壁の傷に押し込まれた。

この空間は "部屋" なのだろう……。
あたしと異星人がソコに入り込むと、壁の傷は音もなく閉じた。
室内は8畳程のドーム型の空間で、丸い大きなベッドのようなものが中央に
ある。しかしそれはベッドというよりは、 "平らな大きなキノコ" と言った
方が適当かもしれない。何故ならそれは、まさにキノコのように床から生え
ていたからだ。
ふたりの異星人はあたしをキノコのベッドに寝かせた。そして自分たちは白
いレースのようなワンピースを脱ぎ捨てた。
あたしがベッドの上でオドオドしていると、二人は素早くベッドに上がって
きたのだ。

一人があたしの目を見つめると、深い海に落ちていくような感覚に襲われ
た。そして全身が金縛りにあったように動かなくなったのだ。
二人はあたしを大の字にすると、両側に添い寝をするように横になった。
異星人とはいえ、肌の色が僅かに緑がかっているだけで、他は地球人となに
も変わらない。顔だってなかなかの美人だ。
そんな二人があたしの両側に添い寝をしたのだ。心拍数が上がっていくのが
手に取るように分かる。しかしこの症状は、どこか淫らな期待もあったのだ
と思う。
二人は両側から密着すると、頬に唇を寄せてきた。そして舌を伸ばした。驚
くべきはその長さで、二人は舌で自分の目を舐めて見せたのだ。

そしてその時、頭の中で声がした。
そう、それは音ではない。空気を震わせて耳に届いた音ではなく、 "頭の中
で突然生まれた声" とでも言おうか。もしかしたらこれがテレパシーという
ものなのだろか。
『心配しなくてもイイわ』
『あたし達と楽しみましょう』
「楽しむ……?」
あたしは普通に声に出して答えた。
『そう、楽しむの。あなた達の星でも、きっと同じ意味だと思うけど』
テレパシーと音声で会話は成り立つようだった。
「でもあたし……」
『女同士はいや? だったらあたし達が教えてあげる。男なんていらないと
思えるような快感を、あなたに教えてあげる』

あたしを挟んで添い寝をしている二人。その一人が突然、長い舌をあたしの
口に差し込んできた。
「んんっ、んぐぅぅ~」
二枚の舌を差し込まれ、あたしは喘がずにはいられなかった。なにしろ舌は
あたしの喉の奥へと入り込んできたからだ。
『苦しい? 大丈夫。すぐ気持ちよくなるわ』
するとその言葉通り、あれほど息苦しかった喉に快感が生まれ始めたのだ。
『あたし達の唾液はね、媚薬なの』
唾液が媚薬? あたしは一瞬、自分の頭に響いた言葉の意味がわからなかっ
た。しかしソレは紛れもなくそのままの意味だったのだ。

あたしは苦しみから解放され、喉はいつしか快感に包まれた。
『あたし達の唾液が付いたトコロは性感帯になるの。この意味がわかる?』
「えぇ、分かるケド……?」
『ホント? ホントに分かってる? 唾液は喉だけじゃなくて、食道を流れ
胃にも流れ込んでる。そして腸で吸収される』
「えぇ、あっ……」
そこまで聞いた時、初めて彼女の言ってるが意味がわかった。
『やっとわかったようね。腸で吸収された媚薬は血流に乗って全身を巡り、
やがて全身を性感帯にする』
「そんなっ……」
『もう遅いわよ。唾液はたっぷりと胃に流し込んどいた。外から舐めて、中
から吸収されて、全身が性感帯になるのも時間の問題』
「あぁぁ~いやっ、なんか体が熱いわ、熱い、熱いのぉー」
『この唾液、全然効かない人間達もいるの。特にこと座周辺に住む人間達に
は効かないわ。不感症なのかしらね。ソレに比べ、太陽系を含む銀河周辺の
住人達には効き過ぎるくらい効くの。ソレはもう面白いくらいにね』
「それじゃ、あたしは……」
『もう快感の虜。オモチャにして遊んであげる。でも安心して、媚薬が効い
ているのはあなた達の星の1日くらいだから……』

そう言って、彼女はもう一度あたしにキスをしたのだった。


Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土