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あなたの燃える手で

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バラ屋敷の人々

6   第三章 最終話
うつ伏せで足を開き、太ももの下に牡丹の太腿が差し込まれている為、シャ
ーロットの背中はシャクトリ虫のように波打っている。牡丹は更に差し込ん
だ足の裏を彼女の腋の下に入れ、二の腕を踏みつけるように押さえ付けた。
これで彼女の両手は完全に無力になった。

「奥様、この国ではコレを "三所責め" っていうんですよ」
「あぁぁ~感じる、感じるわ牡丹、三箇所がそれぞれに感じて……」
「だって奥様の体の中に、快感の泉が三つも湧いているんですもの、そりゃ
逝きそうにもなりますよ。ほらっ、ココもココも、堪りませんでしょう」
「あぁぁ~だめっ、逝っちゃうっ、逝っちゃうっ、逝っちゃうぅぅ~」
「んん~、だめだめっ、まだ逝かせませんよぉ。まだまだじっくり煮込んで
嬲るんですから。ほらっ、こうやって奥からシチューをかき回して……」
「そんなっ、だめっ、もう、もうだめよっ、逝かせてっ、もう逝かせてっ」
「あらぁ、だって奥様仰ってたじゃありませんか。 "ヒーヒー言ってる体を
余裕綽々で責めるあの意地悪な感じが大好き” だって」
「でも、でももう逝きたいの、ねっ、お願い、お願いだから逝かせて牡丹」
「だめですよ。もっともっと美味しくなって貰わなきゃ」
「そんな意地悪しないで、もう逝かせて頂戴」
「ほぉ~らっ、三箇所をじっくりですよ、奥様。ほぉ~らっ、ほぉ~らっ」
「あぁぁ~、だめっ、逝きたい、逝きたいわ牡丹。お願い逝かせてぇぇ~」
「敏感で弱いトコロがスグ分かって……。なんて虐め甲斐があるのかしら」
「あぁっ、だめっ、それだめっ、だめよぉぉ~」
「さぁ、あとどれくらい煮込みましょうか。1時間? それとも2時間?」
「そんなっ、無理よ。そんなに我慢できるわけないじゃない」
「だったら……。取り敢えずあと1時間煮込んでみましょうか」
「無理よぉ~、そんなに無理ぃ」
「自分でシテるならとっくに逝けてるのに。無理やり、強引に焦らされる。
辛いですよ、これは。だって感じても感じても逝けないですから……」
「いやよぉ~、そんなの無理。もうお願いだからやめてっ」
「あらっ、いいじゃありませんか。逝きそうな快感がずぅ~っと続いて」
「それで逝けないなんて、残酷よぉ~」
「ホント、女って残酷ですよねぇ~。でもそんな女の残酷が、奥様はお好き
なんですよねぇ」

シャーロットへの三所責め。その三箇所を責める牡丹の指は、まるで三匹の
生き物のように別の意思を持って動いているようだった。
「奥様。まだまだ我慢していただきますよ」
「そんなっ、もう無理。もう逝かせてっ。お願いだからっ、ねっ、牡丹」
「だめです。こんなに敏感な体が、限界を超えて焦らされたらどうなるか、
見せていただかないと……」
「そんなのいいから、逝かせてっ、もう逝かせてぇぇ~」
「んん~また逝きそう。ほらっ、ほぉ~ら逝っちゃう。でもまだまだ。弱火
でじっくり煮込んであげますからね。ほぉ~らっ」
「ひぃぃぃ~、逝かせてっ、逝かせてっ、逝く逝くっ、逝く逝くぅぅ~」
「んん~今が逝く寸前。あと一押し……。でもここでじっくりコトコトコト
コト。吹きこぼれないように、弱火で味が染みるまで煮込みましょうね」
「いやぁぁ~、だめっ、そんなのだめよっ、絶対だめっ」
「逝けそうで逝けなくて、お辛いでしょうねぇ。ほらっ、ほらココ」
「そうよ、こんな責め。女なら誰だって……、ひぃぃいやぁぁ~。だめぇ」
「そう、女のあたしだから分かるんです。男じゃこんなギリギリ、見極めき
れませんもの。でもそろそろ夕食の支度をしないと……」
「あぁ逝かせてくれるのね」
「はい。三つの快感を一度に味わってくださいな。ほぉ~らっ」
弱火で煮込まれていたシチューが、強火にされ一気に吹きこぼれた。
「ひぃぃ~逝くっ、逝くぅぅ~、逝っくぅぅぅ~あぁぁ逝くぅぅぅ~」
シャーロットはうつ伏せのままガクガクと震え、やがて静まり返った。
牡丹は彼女の太腿からそっと脚を抜くと、静かに立ち上がった。

「今夜はホワイトシューですよ、奥様……」
そう言い残し、静かにシャーロットの部屋を後にした。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土