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あなたの燃える手で

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訪問販売員 梨々香 3

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冴子様は30分ほどでやってきました。

静江様が冷たい飲み物を作っている間に、わたくしは冴子様と打ち合わせを
しました。冴子様はわたくしの申し出を、快く引き受けてくださいました。
もちろん静江様は、二人の計画は知りません。
三人で談笑していると、突然わたくしのスマホが鳴り、急用が入ったわたく
しは、静江様のご自宅をお暇することになってしまったのです。

わたくしは玄関のドアを開けると失礼のないようにそっと閉めました。
しかしその時の "ガチャリ" という音は、ドアの構造上どうしようもなく室
内へと届いたのです。

でも実は、わたくしはまだ室内にいるのです。
ドアの閉まる音で、静江様はわたくしが帰ったと思っているでしょう。
そうなのです。コレこそがさっき冴子様と二人で立てた計画……。というか
ちょっとした悪戯なのです。
これから冴子様は静江様を寝室へと誘い、熱い時間を過ごす予定なのです
が、そこへわたくしが乱入するのです。
羞恥や辱めが好き。でも初めて会った人となんて絶対無理……。と仰ってい
た静江様。そんな静江様が恋人との営みの最中に、帰ったと思っていたわた
くしに乱入されたら、どれだけ恥ずかしいでしょう。
そして静江様は、こうも仰られておりました。自分の意に反して見られる、
触られるみたいなのは好きかもね……、と。
そこでこの計画でございます。
お二人は首尾よく寝室へと入ったようでございます。次は冴子様が静江様の
自由を奪ったところでわたくしが乱入……、でございます。

二人が寝室へ入ってから20分程が経った頃、わたくしは寝室のドアの前へと
忍び寄り、そっと聞き耳を立てたのでございます。
するとドア越しに、お二人の会話が聞こえてきたのでございます。

「こんなにしっかり手足を縛らて、もう本当に動けないわね」
「動けないわ。ホントに動けない。チョットしっかり縛りすぎじゃない?」
「あらっ、いいのよこれで」
「えっ……?」
「だって見られちゃうんだもん。初対面の人に……」
「もう、なに言ってるのよぉ。そんなコトあるワケないじゃない」
「でももし見られたらどうする? たとえばさっきの訪問販売の人とか」
「もう、そんなの恥ずかし過ぎて死んじゃうわよ」
「うふっ……」
「な、なに? なに笑ってるのよ、冴子」
「ですって、梨々子さん」
頃合いもよしと、冴子様は中からわたくしを呼んでくださったのです。
「はぁ~い、おじゃましまぁ~す」
わたくしが寝室のドアを "カチャリ" と開けると、予想通りお二人はベッド
の上で、特に全裸で縛られた静江様は、首だけをこちらに向け、目を丸くし
てわたくしを見つめておいででした。
「あ、あなた……、帰ったんじゃないの?」
「それが、急用が急用でなくなりまして、こうして戻って参りました」
「なに言ってるのよ。帰りなさい。早く帰りなさいよ」
「いいじゃないの静江。ちょうどイイから、三人で楽しみましょうよ」

その言葉を聞いて静江さんの目は、ますます丸くなったのでございます。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土