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あなたの燃える手で

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訪問販売員 梨々香 3

第二章
PROLOGU 
「どうしたのから。さっきオナニーしたばっかりなのに、またしたくなるな
んて。やっぱり、頼んでみようかしら……? あの訪問販売……」
静江はアソコにヌメリを感じながら、スマホを手に取った。

数日後、百合川梨々香は静江の自宅を訪れた。
静江の自宅は海の見えるタワーマンションで、三十階からの眺望は、港に出
入りする船がオモチャのように見えた。


 1 
「まぁ~、素晴らしい眺めですわ、静江様」
「そんなっ、最初だけよぉ」
「でも羨ましいですわぁ、こんな高級マンションにお住まいで、この景色を
独り占めですもの」
「でも毎日この景色でしょう。見慣れちゃうと感動もないわ。それに結構大
変なのよ、これでも……。三十階まで上がって降りて、何か買い忘れた物が
あっても "もう明日でいいわ" って感じになるわ」
「なるほど。ここまで上がってくると、確かにそんな気になりますわね」
「そうなのよ」
「ところでココにはお一人で?」
「えぇ、一人暮らし。たまに恋人が来るくらい」
「 "彼女" ですわね」
「そう。冴子っていうんだけどね、もう付き合って十年以上になるわ」
「それはそれは、お互い全てを知り尽くしてる感じですわね」
「そうね。知らないコトはないかも……」
「それは体の方も?」
「もちろんよ。隅から隅まで全部知ってるわ。特にSの冴子はね」
「ということは、静江様はM……」
「そうよ。縛られ叩かれ、痛いコト熱いコト、色々楽しんでるわ」
「愛していますのね。冴子さんのコトを」
「うん。愛してるわ」
「見てみたくなりますわ。静江様の乱れるところを……。うっふふっ」
「あなたSでしょう。見ればわかるわ」
「はい。ドSでございます。どうぞよろしくお願いいたします」
わたくしはゆっくりと、そして深々と頭を下げました。

「大人のオモチャの訪問販売って、やっぱりバイブとかローターとかを?」
「はい。もちろんでございます。他にもクリ用乳首用などパーツごとのモノ
や、SM系、アナル係、医療系なども取り扱っております」
「なるほどねぇ、でもあたしは精神面も重要なの。羞恥や辱めみたいな」
「はい。そういう方には、わたくしもお手伝いさせていただいております」
「でも初めて会った人となんて、それこそ恥ずかしくて、あたしはダメね」
「それは残念でございますねぇ……、本当に残念でございます……」
「だって、今会ったばかりの人よ。無理よ、無理無理、絶対無理」
「もちろんそういう人もおられますが、もし強制的にされたら……」
「そんなぁ、あり得ないわ」
「でも静江様は、羞恥や辱めがお好きな様でございますが……?」
「そうね。自分の意に反して見られる、触られるみたいなのは好きかもね」
「でしたら」
「でもだからって、現実にそんなコトあるハズないじゃない」
「そうですか。まぁ確かに現実的では……」
とその時、わたくしに天啓が降りたのでございます。

わたくしは静江様の自宅に、恋人の冴子さんを呼んで頂きました。
冴子様は30分ほどでやってきました。
冴子様はモデル体型に程よく肉がついた感じの体つきで、歳も静江様と同
じ、四十五歳というコトでした。
わたくしとしては、この年頃は大好物でございまして、ついこの間もカフェ
の経営者の良子様を嬲り尽くしたばかりでございます。
そしてまた今日……。

わたくしの、淫らな炎は嫌が上にも燃え上がったのでございます。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土