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あなたの燃える手で

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先生といっしょ

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「今日は月に一度の、『Succubus Night』よ」

「ねぇ、ルミ。サキュバスナイトってなに?」
「さぁ、あたしも初めてだから……」
するとあたしたちの会話が聞こえたのか、ママさんが説明してくれた。
「サキュバスナイトはね、くじ引きで負けた人をみんなで襲うの」
「襲う?」
「そう。本当に襲うの。もちろん服を汚したり、体に傷をつけるようなこと
はしないケドね。どうします? 参加は自由。もし参加なさるなら、奥の部
屋へご案内しますけど……?」
「へぇ~、面白そうね、どうする? 雫」
「あたしは見てるだけでイイわ」
「では、どうぞ……。奥へ」
あたしたちはママさんに案内され、奥の部屋へと向かった。

その部屋は更に階段を降りた地下二階にあった。
部屋の入り口には、黒くて厚い遮光カーテンが引かれている。
「入る前にこれを……」
遮光カーテンの前で、ママさんは二つの仮面を差し出した。
ベネチアのカーニバルを思わせるその仮面は、鼻から上だけを隠すモノで、
鼻の部分は鳥の嘴のように伸び、耳には極彩色の羽飾りが付いてる。白い陶
器のような表面には、大きなペイズリー柄が描かれていた。
あたし達が仮面を付けると、ママさんが遮光カーテンの奥の重厚なドアを、
ドアボーイのように開けてくれた。
「さぁ、どうぞ。ちょうど始まるトコロです」

その部屋はかなり広く、感覚的にはコンビニほどの広さがありそうだった。
照明はやや薄暗く、立食パーティーの形式なのか、あちこちに立ち飲み用の
丸テーブルが幾つもあった。
客は言うまでもなく女性のみ。それぞれカップルなのか、仮面を付けた2人
組が丸テーブルに寄り添うように立っている。
そんな室内を、あたし達は空いていたテーブルに通された。あたし達がテー
ブルに着くと、バニーガールが水割りをコースターに置いた。

すると奥の一段高いステージのようなトコロに、ママさんが立った。
「皆様、今宵はようこそ『Pink Jean』へ……。時間も頃合い、テーブルも
埋まり定員になったようでございます。お待たせ致しました。それではこれ
より『サキュバスナイト』開演でございます」
大きな拍手の中、再びママさんが喋り出す。
「さてそれでは早速、今宵の生贄を決めたいと存じます。本日の参加者は
二十名。つまり確率は "二十分の一" でございます」

ママさんがそこまで言った時、二人バニーガールが舞台の袖から出てきた。
1人はフェンシングの剣を、もう一人はハンドボールくらいのくす玉がブラ
下がった、高さ3mくらいの棒を持っている。2人はママの横に立つと、一
人が剣をママに渡した
「この玉の中には、1~20までの番号を書いたカードが入ってございます。
そして皆様のテーブルのコースターの裏にも番号がございます」
20人の客達がドリンクを持ち上げ、コースターを裏返し始めた。あたしは
"5" 、ルミは "6" だった。
「もうお分かりかと存じますが、くす玉を割り、落ちてくるカードをこの剣
で刺します。刺さったカードの番号の方が、今宵の生贄でございます」

えっ? それってあたしも……。見てるだけでイイんだけど……。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土