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あなたの燃える手で

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朝の物語

2 
中学生になった夏、隣の小林さんのお誘いで、あたしはお隣さん家に上がり
込んだ。

その時のあたしはショートパンツにTシャツという格好で、年齢的に胸も今
ほど大きくなく、下もまだ生え揃ったとはいえない感じだった。

小林さんは氷の浮いたコーラと、カップに入ったピンクのかき氷を持って、
あたしの隣に座った。
「ねぇ、美緒ちゃん……」
そう言って、あたし太ももに左手をピタリと置いてきたのだ。

その時は確かに "えっ?" て思ったけど、不思議に違和感や嫌悪感などは無
くて。もちろんそういうコトを知らなかった、っていうコトもあるけど。
でも小さな頃から知っている隣のおばさん、っていう感覚の方が強かった。

「美緒ちゃんは、好きな男の子とかいるの? クラスメートとか」
「えぇ? いないですよぉ。そんな、女子校だし、そんなコト全然……」
「そっか、女子校だっけ。それじゃ好きな女の子は……?」
太ももに置かれた手が、撫でるようにゆっくりと動き出した。
「えっ、いないけどぉ……」
「けどぉ?」
「バトミントン部の先輩に、格好いいなぁ、っていう人はいます」
「そうなんだぁ」
「はい。その人とは合宿の夜、遊びでキスしました。ジャンケンで負けたら
キス、みたいな感じで……」
あたしは照れ隠しに、かき氷に最初の一撃をを加えた。スプーンが浅く氷を
削り取る。
「うっふふっ。なぁにそれぇ。おばさんもね、昔好きな女の人がいたの」
「へぇ~」
「でもね、思いは届かなかった」
「どうして?」
「だって女と女でしょう。やっぱり抵抗があったみたい。それにその人はそ
の人で、好きな男の人がいたみたいだし……」
「そうなんだぁ」
「でも嬉しいわ。美緒ちゃんに好きな女子の先輩がいるなんて」
「好きっていうか……」
「あらぁ、気になるってコトは、好きってコトなんじゃない?」
「そうなのかなぁ?」
「そうよ。美緒ちゃんは女の人も好きになれる人なのよ」
「それって、イイコト?」
「別に悪いコトじゃないと思うわよ。もちろん無理強いは良くないけど」
「まぁね……」
「だからね、おばさんも無理強いはしない」
「えっ?」
「うっふふ……。ゴメンね。そんなコト言われたら驚いちゃうわよね」
「えっ、えぇ……」
「おばさんね、ずっと前から、美緒ちゃんのコト可愛いなぁって……、思っ
てるの。もちろん子供としてじゃなくて、女としてね」
「そうなんです……、か?」
 "ドキッ" とした。
「そうよぉ。ねぇ舞ちゃん。おばさんとも、キスを賭けてジャンケンしてみ
ない? 美緒ちゃんが負けたらキス。」
「えっ……?」
 "ドキドキ" してきた。
「だめっ? 嫌かしら」
「別にぃ……、イイですけどぉ」
「嬉しい。それじゃいくわよ。ジャン、ケン、ポン……」

あたしが出したのはグー、おばさんはパーだった。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土