朝の物語
あたしは、夢の森病院の御堂婦長とイケナイ仲になった。
でもあたしが女の人とイケナイ仲になったのは、これが初めてじゃない。
実は中学生の夏、隣のおばさんと……、それがあたしの初体験だった。
朝の物語
PROLOGU
「美緒、チョット行ってくるわね」
「はぁ~い。行ってらっしゃぁ~い」
いつもの時間に父と母が玄関を出ると、あたしは台所の小窓を少し開け、そ
こから見える駐車場を見下ろす。
来た……。
2人が駐車場に現れ、車でそこを出るのを見届けると、あたしは急いで玄関
を出て、隣の小林さん家のドアをノックした。
1
1階と2階に3部屋ずつ、全6室しかない小さなアパート。
あたしは小さな頃から、このアパートの2階に住んでいる。
間取りは2DK。でもあたしは一人っ子だから、広さ的にはギリギリセーフ
かな。でも駐車場はついている。
玄関を出て、中央の階段を降りるともうそこが駐車場だ。このアパートの場
合、間取り的に台所の窓から、駐車場を見下ろすことができる。
うちの両親は毎朝6時00分に家を出る。
あたしは『夢の森女子学園』に通っているけど、ちなみに高3。通学はほと
んど地元みたいなものだから、家を出るのは7時30分。
家から駅までは4キロくらいあって、あたしは自転車だけど、父はいつも母
が車で送っていく。
駅へは西口を走る幹線道路から、バスターミナルに入るのが一番早い。でも
駅前は信号も多く、ターミナルは乗降客で混みあう。だから母はいつも東口
に迂回し、そこで父を下ろす。
いつも母が帰ってくるまで30分は掛かるんだけど、雨の日なんかはそれ以上
掛かるコトもある。
いつもあたしは、両親の車が駐車場を出るのを見届けると、急いで隣の小林
さん家のドアをノックする。
ウチは202号室。小林さんは角部屋の201号室だ。
小林さんはいつも、ドアの向こうで待っていてくれるから、1秒も待たずに
ドアが開く。
「おはよう、美緒ちゃん。入って」
いつもの柔和な笑顔があたしを出迎えてくれる。
「おばさん。早く早く……」
あたしは挨拶もそこそこに、早くコトに取り掛かりたくてしょうがない。
「もう……、せっかちねぇ。大丈夫よそんなに慌てなくても……。今日は雨
だから、30分は余裕で楽しめるわよ」
「うん。わかってるけどさぁ……」
「いいから、上がって」
「はぁ~い」
あたしはそのまま、ズカズカと上がり込んだ。
まさに勝手知ったるお隣さん家だ。あたしは迷うコトなく、おばさんの寝室
へと真っしぐらに向かった。
小林さんは今年45歳になる未亡人だ。下の名前は瑞枝……、だっけ?
物心ついた頃から知っているお隣さんで、大人のお勉強……、大人のお勉強
っていうのは、もちろんそういう意味。を教わったのも彼女だ。
寝室に入ると、元々上下スウェットだったあたしは、茹で卵の殻を剥くよう
に "ツルリ" と裸になった。
「まぁ、いつも準備が早いのね。美緒ちゃん」
「だってぇ」
「そうね、いいわ。それじゃ四つん這いになって」
あたしはベッドの上で、おばさんにお尻を向けて四つん這いになった。
あたしが初めておばさんとイケナイ仲になったのは、確か中学生になった夏
だったと思う。
当時ウチは共働きで、母がパートに出ていた。だから夏休みだったあたし
は、1人で家にいることが多かった。
そんな時だった。玄関のチャイムが鳴って……、ドアを開けると 小林さん
が顔を覗かせてこう言ったのだ。 "美緒ちゃん。暑いからなにか冷たいもの
でも飲みに来ない?" そんな何気ないお誘いに、あたしはお隣さん家に上
がり込んだ。
でもあたしが女の人とイケナイ仲になったのは、これが初めてじゃない。
実は中学生の夏、隣のおばさんと……、それがあたしの初体験だった。
朝の物語
PROLOGU
「美緒、チョット行ってくるわね」
「はぁ~い。行ってらっしゃぁ~い」
いつもの時間に父と母が玄関を出ると、あたしは台所の小窓を少し開け、そ
こから見える駐車場を見下ろす。
来た……。
2人が駐車場に現れ、車でそこを出るのを見届けると、あたしは急いで玄関
を出て、隣の小林さん家のドアをノックした。
1
1階と2階に3部屋ずつ、全6室しかない小さなアパート。
あたしは小さな頃から、このアパートの2階に住んでいる。
間取りは2DK。でもあたしは一人っ子だから、広さ的にはギリギリセーフ
かな。でも駐車場はついている。
玄関を出て、中央の階段を降りるともうそこが駐車場だ。このアパートの場
合、間取り的に台所の窓から、駐車場を見下ろすことができる。
うちの両親は毎朝6時00分に家を出る。
あたしは『夢の森女子学園』に通っているけど、ちなみに高3。通学はほと
んど地元みたいなものだから、家を出るのは7時30分。
家から駅までは4キロくらいあって、あたしは自転車だけど、父はいつも母
が車で送っていく。
駅へは西口を走る幹線道路から、バスターミナルに入るのが一番早い。でも
駅前は信号も多く、ターミナルは乗降客で混みあう。だから母はいつも東口
に迂回し、そこで父を下ろす。
いつも母が帰ってくるまで30分は掛かるんだけど、雨の日なんかはそれ以上
掛かるコトもある。
いつもあたしは、両親の車が駐車場を出るのを見届けると、急いで隣の小林
さん家のドアをノックする。
ウチは202号室。小林さんは角部屋の201号室だ。
小林さんはいつも、ドアの向こうで待っていてくれるから、1秒も待たずに
ドアが開く。
「おはよう、美緒ちゃん。入って」
いつもの柔和な笑顔があたしを出迎えてくれる。
「おばさん。早く早く……」
あたしは挨拶もそこそこに、早くコトに取り掛かりたくてしょうがない。
「もう……、せっかちねぇ。大丈夫よそんなに慌てなくても……。今日は雨
だから、30分は余裕で楽しめるわよ」
「うん。わかってるけどさぁ……」
「いいから、上がって」
「はぁ~い」
あたしはそのまま、ズカズカと上がり込んだ。
まさに勝手知ったるお隣さん家だ。あたしは迷うコトなく、おばさんの寝室
へと真っしぐらに向かった。
小林さんは今年45歳になる未亡人だ。下の名前は瑞枝……、だっけ?
物心ついた頃から知っているお隣さんで、大人のお勉強……、大人のお勉強
っていうのは、もちろんそういう意味。を教わったのも彼女だ。
寝室に入ると、元々上下スウェットだったあたしは、茹で卵の殻を剥くよう
に "ツルリ" と裸になった。
「まぁ、いつも準備が早いのね。美緒ちゃん」
「だってぇ」
「そうね、いいわ。それじゃ四つん這いになって」
あたしはベッドの上で、おばさんにお尻を向けて四つん這いになった。
あたしが初めておばさんとイケナイ仲になったのは、確か中学生になった夏
だったと思う。
当時ウチは共働きで、母がパートに出ていた。だから夏休みだったあたし
は、1人で家にいることが多かった。
そんな時だった。玄関のチャイムが鳴って……、ドアを開けると 小林さん
が顔を覗かせてこう言ったのだ。 "美緒ちゃん。暑いからなにか冷たいもの
でも飲みに来ない?" そんな何気ないお誘いに、あたしはお隣さん家に上
がり込んだ。