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あなたの燃える手で

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最終上映


暗がりでよくわからなかったが、キャップをかぶった彼女は詩織より5歳ほど年下に見えた。髪は全てキャップに中に入れてしまっているようだった。
映画は始まってからずっと夜の場面のため、暗い場内は一層暗い。
詩織の右隣の女性の手が瞬間的に太股に触れた。その時は気にもとめなかったが、映画の場面が昼間になった時、隣の女性の手が少しづつ詩織の脚に近づいてくるのを詩織は見た。
(痴漢、男?)
詩織はとっさにそう思った。しかし隣の人はキャップをかぶってはいるが、どう見ても女性だ。詩織以上に短いスカートから覗く綺麗な脚のラインは、明らかに女性の物だった。
今まで女性と関係を持ったことはなかったが、女からされるってどうなんだろう? という、詩織にとっては禁断の世界に、漠然とした興味はあった。
(この人、あたしに触りたいんだわ)
詩織はこの女性に興味をもった。そしてこの先自分がどうなるのか。
彼女の目はスクリーンを見つめたまま、手はゆっくりと近付いてくる。
詩織は自分から彼女の手に触るように脚を少し広げた。彼女の指先が詩織の太股の横に触れた。そして彼女の指は徐々に触れる面積を増やし、ストッキングを掃いていない生の太股の上に置かれた。膝から10センチくらいの所だ。詩織も彼女も顔はスクリーンを向いたまま動かない。手は太股の肌触りを楽しむように、ゆっくりと太股を這い昇ってくる。
今この人の手を触ったら、手を引っ込めて2度と触っては来ないだろう。
それではつまらない。詩織は彼女の好きにさせることにした。
ここまで触って詩織が拒絶しないということに、詩織からOKが出たと思ったのだろうか。彼女の手は徐々に大胆になってきた。
彼女の腕は、2人の間にある椅子の肘掛けの上を跨ぎ、スカートを押しのけながら生足の上を移動し、詩織のソノ部分に近付いてきた。

スクリーンを見る詩織の目に、斜め右前の年配の女性が目に入った。
彼女の位置は、詩織の座るシートの3つ横の2列前だ。
彼女もスクリーンを見ているが、少しでもこっちが気になれば、多少角度はあるものの、さほど顔を動かさずに自分達を見ることが出来る。しかし今はまだあの女性も気が付いていない。

隣の彼女の指先がショーツに触れた。詩織は濡れてくる自分を感じ、不自然なほど脚を広げた。指は脚の付け根のショーツの隙間から潜り込もうとしている。詩織はお尻を前にずらし彼女の指の侵入を助けた。それは同時に自分がシートに沈むことで、年配の女性から少しでも隠れる事が出来るからだった。
彼女の指が、全てショーツの中に入り込んだ。その柔らかな花園を堪能しながら、指は蜜花を開きその中に侵入してきた。
(あぁ、なんて、しなやかな指なの。これが……女の人の……)
彼女はスクリーンを見たままだ。詩織は斜め前の女性に目をやった。彼女の顔がわずかにこっちに向けられている。
(はっ、まさか……でも……)
あの女性の位置からこの行為が見えるはずはなかった。
その時、詩織の心配を余所に彼女が右の耳元に囁きかけた。
「ねぇ、これ脱がない? もっと気持ちよくしてあげるから」
その言葉に詩織は頷き、腰を上げショーツを膝までずらし片脚から抜いた。
すると右隣の彼女の手は水を得た魚のように、詩織の蜜花の中を蹂躙した。
そしてそのネットリと蜜に濡れた左の中指を、敏感な紅い真珠にあてがい上下に擦り始めたのだ。詩織の脚が反射的に閉じようとするが、彼女の右手が伸び、その膝を押さえ、詩織に脚を閉じることを許さなかった。彼女が右手を伸ばしたことで上体が詩織の方に向いた。
その時、年配女性の首がこっちを振り返った。薄明かりに見えたその怪訝そうな顔はすぐにスクリーンに向き直ったが、その目はこっちの様子を伺っているようだった。

Comments 2

マロ  

良いですねー。
この、読んでるこっちまで、息を潜めちゃう感じ(笑)
これから、どうなるんでしょう?
続きが気になって仕方ないです。

2007/11/15 (Thu) 00:20 | EDIT | REPLY |   
蛍月  
マロさんこんばんは

あっというまに、最終話です (笑)
人の目を気にしながらも、高まる快感は
詩織を飲み込んでいきます。
(*^_^*)

プロローグに仕掛けたオチも、楽しんでいただければ
と思います。

2007/11/15 (Thu) 19:15 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土