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あなたの燃える手で

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桃色7Days

23
学校を出る前から半ベソだった空は、とうとう泣き出してしまった。

「あぁーあっ、やっぱり降ってきた」
「それも結構強いよ」
「うん。どうする? どっかで雨宿りする?」
「と言ってもぉ、一体どこで?」
「もうチョット行くとさ、栗戸神社があるじゃん。あそこは?」
「栗戸神社か。そうだね、あそこ過ぎるともう猫目屋まで無いもんね」
「そうでしょう? 目標栗戸神社。全速前進……」
「了解……」

あたし達は強まる雨の中、神社までの距離をダッシュで走った。
神社に着いた時、あたしも柚香も息が切れていた。
ハァハァと荒い呼吸をしながら、あたしたちは神社の賽銭箱の前の階段に腰
掛けた。
「艦長、栗戸神社到着しました」
あたしはふざけた敬礼をして柚香に言った。
靴は汚れ、靴下はグショグショ。スカートには泥が跳ね上がっている。
「艦長、かなり被弾した模様です」
「うむ。よく耐えた。作戦は成功だ」
「はい」
「ぷぷっ」
「あっはははっ」
「作戦ってなに? どんな作戦?」
あたしたちは声を上げて笑った。だって柚香もあたしも、明日どうする? 
って言うほどの汚れっぷり、濡れっぷりだったからだ。
「明日の土曜日、休みでよかったねぇ」
「ホント助かったよぉ」
雨が激しさを一層まし、風も吹いてきて、あたし達のいるところまで雨が吹
き込んでくいるようになった。
「もう、台風みたい……」
「ねぇ、中に入ってみようか?」
「えっ? 中って、この中?」
あたしは振り返った。ソコには賽銭箱の向こうに大きな社への扉があった。
この村で生まれ育ったあたしでも、この中に入ったたことは無い。
「開いてるの?
「わかんない」
でも柚香が観音開きの入口を引くと、それは音もなく開いた。いや、チョッ
ト怖かったあたし的に言えば、開いてしまったっていう感じだ。
でもそれは雨を凌ぐためであり、興味本意でもあり、でも不思議と罰当たり
な感覚はなかった。

社の中は重々しい沈黙が積もっていた。淀んだ空気が湿気を帯びているの
は元々か、それとも雨のせいか……。濡れた足の裏に、ヒンヤリとした感覚
が広がる。
「へぇ~、中広いんだねぇ」
「うん。なんかお邪魔しますって感じ」
「チョット怖い感じもするけど、なんか落ち着く」
「ねぇ、明日香。キスしよっか
「えっ、なによぉ、いきなりぃ」
「いいじゃない。しようよ」
「べ、別にいいけどぉ」
「じゃ、ほらっ、こっちきて」
言われてあたしは柚香の前に立つ。
すると柚香は、あたしの両肩を掴んで、そのまま顔を近づけて‥…。
唇を重ねた。音もなく重なった唇だけど、あたしの吐息がその沈黙を破っ
た。それは肩にあった柚香の両手が、あたしの胸を制服の上から鷲掴みにし
たからだった。
「あぁん、柚香ぁ」
「うふふっ。こう言うの、チョット興奮しない?」
「うん、する。するよ。なんかレイプされてるみたいで興奮する」
「ねぇ、レイプごっこしよっか」
「えっ?」
あたしの返事も聞かず、柚香はあたしを座らせると、そのまま押し倒して自
分は上になった。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土