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あなたの燃える手で

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桃色7Days

17
ー4月8日(木)晴れー

昨日あたしが音楽室に行った時、川本亜紀もうはいなかった。
きっとフラれたと思って帰ってしまったのだろう。
間違えて図書室に行ってしまい、黒木先生と篠田先生の秘密を垣間見てしま
ったとはいえ、そしてその場から動けなくなってしまったとはいえ、彼女の
想いを踏みにじってしまったようで、可哀想なコトをしてしまったと思う。
今日、彼女は学校を休んでいる。

そんな木曜日の帰り道、あたしは『猫目屋』に寄った。
猫目屋は通学路にある駄菓子屋で、店主の『金子仁美』さんは、昔からあた
しの良き相談相手だ。歳は24歳……、かな? 話やすいし、相談事も真剣に
聞いてくれて、あたしにとってはイイ姉御的存在なのだ。
因みに猫目屋の屋号の謂われは、金子の名字に "ねこ" が入っているから、と
いうコトらしい。

あたしはそんな相談役に、昨日のコト……。音楽室の約束。二人の先生の密
会のコトを仁美さんに話した。
「へぇ~、黒木先生と篠田先生が図書室でそんなコトを……」
「うん。あたしもビックリした。仁美さんは知ってた? アノ二人がそうい
う関係だったっててコト」
「うぅ~ん、なんとなく怪しいなぁとは思ったコトあるけど、まさかソコま
でとは思わなかったわ」
「ソコまでって、校内で密会ってコト?」
「まぁ、それもあるけど。アナルよ、ア・ナ・ル……」
「あぁ、でも気持ちよさそうだったよ、篠田先生」
「そんなコト言ってるから、音楽室行くの忘れちゃうのよ。可哀想に……」
「う、うん。それは悪いコトしたって思ってる」
「明日会ったらちゃんと謝って、話だけでも聞いてあげなさいよ。悪い子じ
ゃないんでしょう?」
「それはもちろん……」
「だったら……、ねっ」
「うん」
あたしはホントにそうだと持って、その場で深く頷いた。

「ねぇねぇ、仁美さん、アナルって気持ちイイの?」
「えぇ? そっちに興味あるの? しょうがない子ねぇ」
「だってあんなの見たらさぁ……」
「まぁね。その辺は分からないでもないけど」
「仁美さんも、男より女の方がイイんだよね」
「そんなコト言ったっけ?」
「うん、随分前だけど」
「そうだっけぇ? 明日香ちゃんだから言ったのかなぁ……? まぁ、そう
なんだけどね。でもこんなコト、誰にも言っちゃダメよ」
「言わないよぉ、絶対言わない。ねぇ、だからさ、試してみたいんだけど」
「なにを?」
「もう、だからアナルだよ、ア・ナ・ル」
さっきの仁美さんの言い方を真似て、あたしは言った。
「まぁ、ホントに悪い子ねぇ、でもどうしてもって言うなら、シテあげない
コトもないけどぉ」
「やっぱり。仁美さんそういうの好きそうだもん。そうなんでしょう?」
「まぁ、 "嫌い" って言ったら嘘になるかな……」
「仁美さんも悪いお姉さんだ……」
そう言ってあたしは仁美さんを見た。仁美さんはさっきまでの笑顔が消え、
ネットリと絡みつくような熱い視線であたしを見つめた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土