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あなたの燃える手で

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百合の宿 卍庵

11
「あたし、ヒメユリちゃんを生殺しにして虐めたいんです」
「まぁ、逝くに逝けない生殺し。わたくしも大好きです。じっくりと嬲っ
て楽しんで参りましょう」

両手と片足を梁から吊るされ、あたしの右腕を飲み込んだヒメユリちゃん
に、女将の持つローターが近づきました。場所はもちろんリングで剥き出
されたクリちゃんです。
「いやっ、いやぁぁ~、女将さぁん」
「ふふふっ、たっぷりお鳴きヒメユリ。立花様にお前のいい声をお聞かせ
するのよ」
そしてローターが、クリちゃんに "チョン" と接触しました。
「ひぃぃ~、ひぃぃぃ~」
女将はローターを親指と人差し指で摘むように持ち、クリちゃんに何かを
書くように動かし始めました。
「うふふっ、ほぉ~らっ、い・ろ・は・に……」
「いやっ、だめっ、やめてっ、逝っちゃうっ、逝っちゃうぅぅ~」
「だめよぉ、まだ逝っちゃあ。いろは四十七文字書くんだから」
「そんなっ、そんなの無理ですぅ。我慢できません」
それはそうでしょう。なにしろあたしも一緒に腕を押したり引いたり、手
首をグネグネ回したり、好き勝手に責め立てているのですから。

「女将さん。逝かせちゃだめですよ。逝かないように調節しながら……」
「まぁ、立花様、残酷のなことサラリと仰って……。だそうよ、ヒメユ
リ。生殺しのまま四十七文字書いてあげるわ」
「いやっ、いやですぅぅ~」
「ほらっ、最初からよ……。い・ろ・は・に‥‥」
「ひぃぃぃ~、だめぇ、逝くぅ、逝く逝く逝っちゃうぅぅ~」
「もう逝きそうになって、この分じゃ四十七文字はとても無理ねぇ」
「ほ・へ……、と……」
「無理です、無理です無理ですぅ。あぁぁ~だめっ、逝っちゃうぅ~」
「可愛い。逝きそうで逝けないヒメユリちゃん。とっても可愛いわ」
「よかったわねぇ。ヒメユリ。お前の鳴き声を聞きながら、のんびり書い
ていくわ。ほぉ~らっ、……ち・り」
「逝くぅ、逝くぅ」
「まだまだ、……ぬ・る・を」
「逝く逝くっ、だめっ、逝かせてっ、あぁ逝くぅぅ~」
「あたしは奥で手首を回してグリグリしあげる……、ほぉ~らっ」
「ひぃっ、ひぃぃ~立花様ぁ、今は、今はぁぁ~、あぁぁ~だめぇぇ~」
「わ・か・よ……、ほぉ~らっ、もう我慢できない、た・れ・そ…‥」
「あぁぁぁ~逝く逝くっ、逝く逝く逝っちゃうぅぅ~」
「んん~だめよぉ。逝かせなぁ~い」
「ひぃぃ~、もうだめ、もうだめっ。逝きます、逝きます、あぁ逝くぅ」
「あらあら、もう少しだったのに。また逝けなかったわねぇ」
「女将さん、生殺しがホントにお上手なのねぇ」
「好きこそ物のナントヤラ、っていいますから。きっとそれですわぁ」
「まぁ、ご謙遜を……、うっふふふ」
「立花様も責めの醍醐味が……、そうでございましょう?」
「そうですね。こんなに可愛い子をどうして虐めたくなるのかしら」
「さぁ立花様、もっともっと責め参りましょう。もっと責めて、嬲って、
いたぶって、絶え間ない苦痛と快感を与えてやってくださいまし」
「女が女に与える苦痛と快感ね」
「はい。もちろん。逝くに逝けない快感は、同時に果てしない苦痛となっ
て、ヒメユリを喘がせ、苦しめます」
「素敵。あたしもっと楽しみたいわ」
「えぇ、もちろんでございます。好きなだけ時間を掛けて思う存分お楽し
みください。わたくしも一緒に楽しませていただきますわ」

そう言って女将の唇が、三日月のように割れました。それはまるで魔女の
微笑みを思い思い浮かばせます。でもそんな女将の微笑みを見て、あたし
は自分も同じ微笑みを浮かべているのに気がついたのでした。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土