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あなたの燃える手で

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見えないあなた


2018 クリスマススペシャル

見えないあなた

とある病院で前編
PROLOGUE
今あたしは、救急車でとある病院に運ばれている。
理由は交通事故。信号無視で交差点に突っ込んできた車が、他の車にぶつかっ
て、歩道にいたあたしはそのとばっちりを受けたのだ。症状は全身打撲。
今は全身が動かない。でもそんなことより目が見えないことが不安だった。
でもそんな気持ちをよそに、あたしはストレッチャーに乗せられ、さっさと手
術室へと運び込まれた。

麻酔から覚めると、あたしはベッドに寝かされていた。
でも目が見えないあたしは、自分がどんな病室にいるのかわからない。
ここが何階の何号室で、今が何時なのかもわからない。もっと言うなら、今が
昼か夜かもわからない。それほど今のあたしは闇に閉ざされているのだ。
だから音には自然と敏感になる。
そんなあたしが気が付いたこと。それは窓の外の音が全く聞こえないことだ。
おそらく防音性が高いのだろうが、それにしても何も聞こえない。そしてこの
病室内の音も聞こえない。あたしが自分で立てる音は聞こえる。だから耳に異
常はないと思う。でも他に誰かいるなら、その生活音的なものが聞こえてきて
も良さそうなものだ。
それもとこの部屋は個室で、あたし1人しかいないのだろうか? それならそ
れでわからないでもない。
それにしても静かだ……。




"コンコン" とドアがノックされた。
返事をする間も無く、ドアが開く "カチャ" という音。
「森下さん。森下カンナさん」
女性の声があたしの名前を呼ぶ。たぶん看護師さんだ。
「はい……」
「点滴の交換しますよぉ。それと、お体拭きましょうね」
「あっ、はい」
そう言われると、何となく上半身だけでも起き上がりたくなる。でも今はそう
もいかない。それに点滴をしていたなんて、全然気が付かなかった。
「あっ、そのままでいいですよ。って言うより、まだ動けないでしょう」
「そうですよね」
「大丈夫。森下さんのお世話はあたしがしますからね。何かあったらこのナー
スコールで呼んでください。枕元に置いておきますからね」
「あっ、はい……」
「それじゃ、これを脱いでから点滴替えますねぇ」
パジャマだろうか? 胸元からボタンが外されていく。そういえば、今自分が
どんな格好をしているのかも、あたしは知らないのだ。この服の色さえも。

ボタンを外し終わると、彼女はあたしから服を取り去った。
「それじゃ下も……」
「えっ? 下も……? ですか?」
「そうですよ。お風呂の代わりみたいなものですから。全身清潔にしないと」
それは確かにそうだけど、そう言われても……。
そんなあたしの戸惑いなどお構いなく、彼女は手馴れた手つきで素早く、あた
しの下半身も裸にしてしまった。
これであたしはベッドに仰向けのまま、完全に全裸になったわけだ。しかも恥
ずかしいトコロを隠すこともできない。まな板の上の鯉。しかもピクリともで
きない鯉なのだ。
「あのう、恥ずかいんですけど……」
「大丈夫。女同士ですから。それに誰も見てませんよ。」
「本当ですか?」
「もちろん。今、この病室には森下さんとあたしの二人きりです」
「そ、そうですか。よかった」
「でもお腹までお布団掛けておきますね。それじゃ、点滴替えてからお体拭い
ていきますよ」
「はい、お願いします」
右手に点滴の振動が伝わる。その後、ため息が出るような暖かいタオルが肩口
に触れた。タオルは肩から胸へと降りていく。
「寝たきりで血行が悪くなってますからね」
タオルはあたしの乳房を持ち上げ、その下を拭き始めた。
「大きいんですね、オッパイ。とっても柔らかい……」
「えっ、えぇ……」
「それに乳首、可愛いですね。ピンクで……、とっても綺麗なピンク色」
「そ、そうですか……」
タオルは乳首には触れずその周りを、そして乳房全体を拭いていく。
「森下さん30歳ですよね。5歳下のあたしの妹と同じ歳です」
「そうなんですか……」
「あらっ? 乳首、硬くなってます? 触ってないのに……」
「えっ? そっ、そんな……」
「だって、ほらっ……」
彼女は左の乳首を "チョン" と摘んだ。
「あぁん」
「やっぱり硬くなってる。もう、だめですよヘンな声まで出して」
「そんなっ、あのう……」
「あたし看護師の柳沼 瞳っていいます」
「あっ、はい。柳沼さん、今はもうこれくらいに……」
「だめだめ。森下さんの場合寝返りも打てないわけですし。この機会に1度血
流を取り戻しておかないと。ここからは素手でマッサージしていきますよ」

その頃になってあたしは、何だかモヤモヤというかムラムラというか、そんな
気分になってきた。それこそ全身の血流が高まり、性的刺激に敏感になってい
るような気がする。このままだと陥落するのも時間の問題かもしれない。
それなのに素手でなんて……。

彼女はもうタオルは使わず、直接素手であたしの二つの乳房を揉み始めた。
「あっ、くっぅぅ」
あたしは漏れそうになる声を必死で押し殺す。だって、素手はタオルとは大違
いで……。抗い難いこの快感に、思わずヘンな声が漏れてしまう。
「本当に柔らかい胸ね。力を入れなくても、指がこんなに食い込んじゃう」
「んっ、んんっ……」
「どうしました? 大丈夫ですか? まだまだしっかり揉んでいきますよ」
「あっ、んぁ~、あぁん……」
「あらあら、またヘンな声が出ちゃいましたねぇ。ホントに敏感なのねぇ」
「そんな、そんなんじゃ……、ありま、せん」
「そうですよねぇ。病院でそんなことありえませんもんねぇ」
「は、はい……」
口ではそう言ったものの、体は正直だ。やっぱりこの快感はただ事ではない。
何で? どうしてこんなに感じるの?

「さて……、そろそろ乳首もマッサージしましょうか」
「えっ? 乳首……って、あのう、今はぁ……」
「何ですか? どうかしました? いいですよねぇ?」
「はっ、はい……」
「それじゃ、失礼しまぁ~す」
柳沼さんが、左右の乳首を同時に摘んだ。その瞬間、電気のように快感が走っ
た。それは驚くくらいの快感で、もう乳房の比ではない。
「あっ、あぁん……」
「あらっ? どうしました?」
その言葉と共に、摘まれた乳首が解放された。
「もしかして、コリコリの乳首を摘まれて感じちゃいました?」
「そっ、そんな、あたし……、そんな」
「だって今の声……。だめですよ。さっきも言いましたけど、病院でそんなこ
とありえませんからね」
「は、はい……」
「じゃあ続けますよ。乳首はぁ、こうやって摘んだり」
「あぁっ」
「捻ったり」
「あぁぁん」
「引っ張ったり」
「あぁぁ、あぁぁもう、もう……」
「ダメですよ。感じちゃダメ。それがどんなに恥ずかしいことか、わかります
よね。森下さんはそんな人じゃないと思いますけど」
「は、はい」
すると今度は、親指と中指で摘んだ乳首の先端を、人差し指でカリカリと引っ
掻きはじめたのだ。さすがにこれは堪らなかった。
「あぁ~ん、そんなっ、だめっ、だめです。あぁ~んだめぇぇ~」
「まぁ、はしたない声ねぇ。これは動けないあなたに必要なマッサージなの。
ダメかどうかはあたしが決めます。いいですね」
「は、はい。すみません……」

あぁ、こんなマッサージ。ここはどんな病室? 本当に誰も来ないの? 今は
昼間? それとも夜? 今何時なの? あぁ、何もわからない……。
彼女に聞けばいいのはわかっている。でも今は、それどころじゃない。

「森下さん、大丈夫ですか。お疲れ様ね」
「あっ、終わり? ました……?」
「いいえまだよ。今度は下半身」
「えっ?」
「うふふっ、さぁ、念入りにほぐしていきますよ」

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土