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あなたの燃える手で

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緋色の奥義

其の十五
服の上に横になった全裸の二人を、無数の木漏れ日が取り囲んだ。
「うふふっ、お蘭、お前綺麗な顔だねぇ」
「そう?」
「そうだよぉ。どれっ、その顔をよく見せておくれ」
そう言って梟はお蘭の顔を覗き込んだ。
そして目と目が合った瞬間、お蘭の全身はまるで鉄の棒が入ったように動か
なくなってしまったのだ。
「こっ、これは……」
「動けないのかい? そうだろうねぇ。あたしの蛇眼縛に掛っちゃ……」
「蛇眼縛……」
「そう、あたしは蛇の化身。蛇に睨まれたカエルが動けなくなるように、今
のお前はもう動けないのさ」
それは催眠術の類だろうか。とにかくお蘭は梟の目を見ただけで、全身の自
由をなくしてしまったのだ。
「うぅ、梟……」
「ふふふっ、どれっ、ゆっくりといただこうとしようか」
上になった梟はお蘭を抑え込むこともなく、その口元へと唇を寄せた。
「この唇も舌も吸いたいけどねぇ。あたしの蛇眼縛が聞くのは首から下だけ
だ。だから口はやめとくよ。舌でも入れて噛み切られちゃ堪らないからね」
梟は唇を、お蘭の口元から耳元へと移した。
「でも口以外ならどこでも、あたしの思うままさ」
梟の舌はナメクジのように耳から首筋を鎖骨へと下っていく。そしてお蘭の
両腕をバンザイをするように上にあげた。
「どれよく見せておくれ、四十路の脇の下を……」
梟はそこを覗き込むように体をずらした。
「綺麗な脇だけど……、汗の匂いがするよぉ。でも大丈夫。あたしが綺麗に
してあげるよ。この舌で全部舐めとってねぇ」
すると梟はそのまま舌を出し、お蘭の脇の下をねっとりと舐め始めたのだ。
「うぅっ、あぁん、だめだよ、そんなとこ。恥ずかしいじゃないか」
「でも気持ちいいだろう。くすぐったくてゾクゾクして、でも何より恥ずか
しいのが堪らないんだよねぇ」
「あぁっ、あぁぁ~、そうだよ、恥ずかしいのが堪らないわ」
「ふっふふっ、どれどれ、こっちの脇の下もなめてあげようねぇ~」
「あぁっ、あぁぁん、あぁん、あぁぁ~ん、あぁん恥ずかしぃ……」
「いい声で鳴くねぇ。さぁ、今度はこの柔らかい胸だよ」
梟はその場所はここだと言うように、二つの乳房を鷲掴みにした。
「あぁん、だめよぉ」
「柔らかいねぇ、それにこの桃色の乳首。とっても敏感そうだ」
「あぁ、そこは……」
梟の舌は、お蘭の乳輪をなぞるように輪を描いている。
「早く舐めて欲しいだろう?」
「あぁ舐めて、早く舐めて……」
「どこを?」
「えっ?」
「言ってごらん。どこを舐めて欲しいか言ってごらん」
「ち……、ち、く、び」
「えっ? なんだい? 」
「ちく、びを」
「なになに? 聞こえないねぇ。はっきり言ってごらんよ」
「乳首を……、舐めて」  
「そうだよ。それじゃ、舐めてあげようねぇ」
梟の唇から濡れた舌が伸び、お蘭の乳首に触れた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土