2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

あたしの先生


「さぁ、着いたわよ。真純」
そんなドライバーの言葉に、先生は言葉を失い目を丸くしていた。
「えっ? どういうこと? どういうことなの真純ちゃん。教えて……」
「びっくりした? 先生。紹介するわね。この人はね、ママさんよ」
「ママ?」
「そう。ママって言ってもお母さんじゃないわよ。あるお店のママさんよ」
「お店?」
「さて、どういうお店でしょう」
「どういうって、そんなの分かるわけないでしょう」
「先生も行ったことあるお店よ」
「えぇ? その声、もしかして……、まさか……」
「お久しぶりね、美和子」
「えっ? あっ、十和子ママ……?」
「そうよ。ビックリした?」
「なんで十和子ママがここに……」
「いいから、早く行きましょう」

車を降りると、駐車場からホテルに入った。
あたしと先生はほぼ手ぶらだけど、ママだけは大きなバッグを持っていた。
あたしは一足先にフロントへ行き、部屋を選ぶと鍵を持って二人の元へと戻
った。そして今度は3人でエレベーターへと歩く。
エレベーターは1階で待っており、そのままに乗ることができた。あたしが
10階のボタンを押すと、小さな箱にフワリと浮遊感が生まれ、ドア横の階数
表示が1つづつ上がっていった。
「ねぇ、本当にこんなところで……」
先生は不安を隠しきれない顔で問いかけた。
「そうよ。いいじゃないお互い知らない顔じゃなし。ねぇ真澄」
「そうですよぉ」
「どうして十和子ママと真澄ちゃんが……」
「あらっ、あなたと同じよ。うちのレズバー『Hupa Lips』のお得意様よ」
「えぇっ、本当なの真澄ちゃん」
「本当ですよ。でも先生が通ってる店だなんて知りませんでしたけど」
「そうね、真澄とあなたが先生と生徒の関係だったことを知ったのは、つい
最近よ。それまでは全然知らなかったわ」
「先生、このホテルにSMルームがあるの知ってます」
「SM ルーム……? 知らないわ」
「ちょっとお値段は高いんですけどね、そこはママさんに任せて……」
「そういうこと」
エレベーターが10階に着くと扉が音もなく空いた。そこから右へ10数メー
トル。あたし達は足早に歩いた。そもそもここ10階には、このSMルームし
かないのだ。
「さっ、ここよ先生」
ドアの前で立ち止まると、あたしは鍵を開けて先生を中へと促した。
「どうぞ先生」
「えっ……」
「ほらっ、早く入って……」
戸惑う先生の背中を、ママが軽く押した。
先生が最初に、続いてママが入室した。そして最後にあたしがドアを閉めて
鍵をかけた。
「さてどんな部屋かしら……」
あたしはフロントのバネルでチラリと見たが、ここまで来たら百聞は一見に
しかずだ。
あたし達は靴を脱ぐと、部屋への内ドアを開けた。このドアは防音効果があ
るのか、妙に密閉度が高かった。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土