桃色流星群
27
樹の上半身へと移動した彩乃は、彼女の乳首に前歯で噛み付いた。そしてその直
後にロウを垂らした。痛みの残る乳首に熱ロウが追い打ちをかけ、樹は彩乃の満
足のいく喘ぎと悶えを見せた。
彩乃はさらなる苦しみを与えんと、乳首にロウを垂らしながら反対側の乳首に噛
み付いた。そして歯形とともに、しっかりとした痛みもそこに刻みつけていく。
「ひぃぃ~、痛いっ、痛いっ、痛い痛い痛いぃぃ~」
「もう、もうお赦しくださぃ。彩乃さん、彩乃さん、あぁ痛いぃ」
しかしその声に彩乃は答えず、自ら下す断罪、それによって苦しむ樹を楽しんで
いた。
そして乳首を解放した直後、またロウを垂らした。
「痛っ……、あっ、熱っ、熱いぃ、あぁだめっ、いやぁぁ~」
「ほぉ~らっ、ズキズキ痛むところに熱いロウをたっぷり。どう?」
「いやっ、いやっ、痛くて、痛くて熱いですぅ」
「そう、どうやら痛くした後に熱くされるのが、効くみたいだねぇ」
「はぁ、そっ、そんなっ……」
樹は自分でも気づかなかった意外な弱点を晒してしまったことに気がついた。
しかもそれは、一番知られてはいけない人物だったかもしれない。
「うふふっ、これはいいお仕置きの方法が見つかったわねぇ」
そう言いながら、彩乃の片手は樹の股間へと伸びた。
「はっ、まさか、彩乃さん……」
「あらっ、どうしたの? まだ何にも言ってないじゃない」
「で、でもぉ……」
「まぁ、そりゃそうよね。だって次はここに決まってるもんねぇ」
「彩乃さん……」
「ここも噛んで欲しい?」
「えっ?」
「そうよねぇ、クリに噛み付くのはねぇ。能がないっていうか、あたしとして
も、イマイチだわ」
「それじゃ、お仕置きはもうこれで終わりで……」
「まだよ。まだ。ここはここでキッチリお仕置きするわよ。でも何で、何を使お
うかしら……?」
「……」
「そうだ、そういえばこの間……」
彩乃は世間話しでもするように、嬉々として話し始めた。
「あたしね、電動歯ブラシを買ったのよ。アレを使ってみようかしら」
「電動……、歯ブラシ?」
「あの振動はきっと効くと思うわ。マッサージ器よりも弱いけど、その分細かな
微振動で、形状的にもピンポイントに使えるし。いいと思うわ」
彩乃は一旦立ち上がると、洗面所へと向かい、片手に白い棒状のモノを持って戻
ってきた。
「ほらっ、これよ」
彩乃はベッドの横に立ち、樹に自慢げにそれを見せると、目の前でスイッチを入
れて見せた。少し高音の振動音は、確かに樹の耳にも届いた。
「大丈夫。まだ使ってない新品よ。でも使い方ならわかってるわ」
「えっ、えぇ……」
彩乃は樹の足の間に座ると自分も横になり、伸ばした足を背もたれがわりに添い
寝をするように寄りかかった。
もちろんその右手には、電動歯ブラシを握っている。
「ふふふっ、さぁ、徹底的にお仕置きするわよ。覚悟しなさい」
「彩乃さん、やっぱりやめてください……。なんだか怖いわ」
「あらっ、だからいいんじゃない。効くわよぉこれは。だってこんなブラシで擦
られたら。想像しただけで……、ねぇ」
「あぁいやっ、やっぱりいや、やめてっ、やめてください」
振り返るように見た樹の顔は、泣きそうな困惑顔だった。
樹の上半身へと移動した彩乃は、彼女の乳首に前歯で噛み付いた。そしてその直
後にロウを垂らした。痛みの残る乳首に熱ロウが追い打ちをかけ、樹は彩乃の満
足のいく喘ぎと悶えを見せた。
彩乃はさらなる苦しみを与えんと、乳首にロウを垂らしながら反対側の乳首に噛
み付いた。そして歯形とともに、しっかりとした痛みもそこに刻みつけていく。
「ひぃぃ~、痛いっ、痛いっ、痛い痛い痛いぃぃ~」
「もう、もうお赦しくださぃ。彩乃さん、彩乃さん、あぁ痛いぃ」
しかしその声に彩乃は答えず、自ら下す断罪、それによって苦しむ樹を楽しんで
いた。
そして乳首を解放した直後、またロウを垂らした。
「痛っ……、あっ、熱っ、熱いぃ、あぁだめっ、いやぁぁ~」
「ほぉ~らっ、ズキズキ痛むところに熱いロウをたっぷり。どう?」
「いやっ、いやっ、痛くて、痛くて熱いですぅ」
「そう、どうやら痛くした後に熱くされるのが、効くみたいだねぇ」
「はぁ、そっ、そんなっ……」
樹は自分でも気づかなかった意外な弱点を晒してしまったことに気がついた。
しかもそれは、一番知られてはいけない人物だったかもしれない。
「うふふっ、これはいいお仕置きの方法が見つかったわねぇ」
そう言いながら、彩乃の片手は樹の股間へと伸びた。
「はっ、まさか、彩乃さん……」
「あらっ、どうしたの? まだ何にも言ってないじゃない」
「で、でもぉ……」
「まぁ、そりゃそうよね。だって次はここに決まってるもんねぇ」
「彩乃さん……」
「ここも噛んで欲しい?」
「えっ?」
「そうよねぇ、クリに噛み付くのはねぇ。能がないっていうか、あたしとして
も、イマイチだわ」
「それじゃ、お仕置きはもうこれで終わりで……」
「まだよ。まだ。ここはここでキッチリお仕置きするわよ。でも何で、何を使お
うかしら……?」
「……」
「そうだ、そういえばこの間……」
彩乃は世間話しでもするように、嬉々として話し始めた。
「あたしね、電動歯ブラシを買ったのよ。アレを使ってみようかしら」
「電動……、歯ブラシ?」
「あの振動はきっと効くと思うわ。マッサージ器よりも弱いけど、その分細かな
微振動で、形状的にもピンポイントに使えるし。いいと思うわ」
彩乃は一旦立ち上がると、洗面所へと向かい、片手に白い棒状のモノを持って戻
ってきた。
「ほらっ、これよ」
彩乃はベッドの横に立ち、樹に自慢げにそれを見せると、目の前でスイッチを入
れて見せた。少し高音の振動音は、確かに樹の耳にも届いた。
「大丈夫。まだ使ってない新品よ。でも使い方ならわかってるわ」
「えっ、えぇ……」
彩乃は樹の足の間に座ると自分も横になり、伸ばした足を背もたれがわりに添い
寝をするように寄りかかった。
もちろんその右手には、電動歯ブラシを握っている。
「ふふふっ、さぁ、徹底的にお仕置きするわよ。覚悟しなさい」
「彩乃さん、やっぱりやめてください……。なんだか怖いわ」
「あらっ、だからいいんじゃない。効くわよぉこれは。だってこんなブラシで擦
られたら。想像しただけで……、ねぇ」
「あぁいやっ、やっぱりいや、やめてっ、やめてください」
振り返るように見た樹の顔は、泣きそうな困惑顔だった。