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あなたの燃える手で

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桃色流星群


とある朝、澪は制服姿で2階の部屋からバタバタと階段を降りてきた。
「あぁ~っもう、遅くなっちゃったぁ」
澪はそのまま玄関へと向かう。そんな澪に、彩乃が呑気に声を掛けた。
「澪、今日は遅くなるの?」
「うん、実験クラブの打ち上げ……」
澪は靴に両足を突っ込むと、靴べらを右足の踵に差し込んだ。
「何よ、打ち上げって」
右足が履けると、今度は左の踵に靴べらを挿し込む。
「えぇ? あぁ、みんなで食事するの」
「それって食事会でしょう」
両足が履けると、澪は靴べらを元の場所に戻した。
「いいでしょう、どっちでも。それじゃ行ってきまぁ~す」
「朝ごはん食べないの?」
「うん。時間ないし」
勢いよく玄関のドアを開けると、少しだけ秋の気配を感じる風が流れ込んだ。
「澪、朝食抜くのは良くないのよ。1日のエネルギーが……」
「それじゃ、いってきまぁ~す」
「ちょっと、澪……」
しかし無情にも玄関のドアは閉まり、彩乃の声もそこで途切れた。

澪の通う高校は、母の彩乃も卒業した瑠璃川学園だ。
彩乃は卒業後、帝峰大に進み大手に就職したが、できれば娘もと思っている。


その日の放課後、澪は実験クラブの活動場所でもある実験室へと向かった。
実験室は校舎とは別棟にあり、通常の教室の1.5倍くらいの広さがあった。
その大さは準備室と実験室の2つに分かれているからであり、大きな机には器具
を洗う為の陶器製の流しが備えられている。
澪がガラガラと実験室の引き戸を開け中に入ると、そこには誰もいなかった。
しかしその音を聞いて、顧問の『森山 雫』が準備室から出てきた。
「あっ、先生……」
「澪ちゃん」
「みんなまだですか? 掃除のゴミ捨てのジャンケンで負けちゃって、ゴミ捨て
に行ってたから、私が一番最後だと思ったのに……」 
「あぁ、そうなの。あのね、打ち上げって、実は嘘なんだ」
「えっ、嘘? 嘘って、何ですか……」
「だからね……、本当は打ち上げないの。全部嘘なの……」
「な、んで……?」
「ごめんね。先生澪ちゃんと2人になりたくて」
「えっ……、先生、まさか……、実験室で……」
「そう、今日はここでしてみない?」
「ここで? 大丈夫ですか?」
「大丈夫。今日は先生方みんな早く帰るみたいだから」
「でもぉ……」
「だから、ねっ。ここでしてみましょう。一応鍵は掛かるし、カーテンだってあ
るんだから、外からは見えないわ」
「そうですけどぉ、ここでなんて……」
「だからいいんじゃない。色々な実験器具があって」
「もう、森山先生……。まさか実験器具であたしを……」
「あらっ、スイッチが入ったみたいね。嬉しいわ」
「でもあたしはそんな……」
「ダメよ澪。口答えは許さないわ。あなたは私の何?」
「はい。奴隷です」
「そうよね。奴隷よねぇ」
「はい」
「それじゃ大人しく、あたしの玩具になりなさい」
澪は黙ったまま、首を縦に振った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土