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あなたの燃える手で

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夢の森鍼灸院

Episode 4:御堂雪絵

「夢の森駅」の東口にある白い病院、『夢の森病院』。
ここの婦長である御堂雪絵はある日の仕事帰り、西口の商店街にある「アマデ
ウス」というカフェに立ち寄った。そしてそこでコーヒーを飲んでいると、マ
マと女子大生のバイトの子の会話を聞こえてきたのだ。
「ホントですかぁ? ママ」
「ホント、すごっく感じちゃったわ」
「でも鍼を打たれるって……、チョット怖いなぁ」
「あら響子ちゃん。それがイイのよ」
厨房の奥から聞こえてくる声は決して大きくはない。BGMに所々掻き消され
ながらも、話の大筋は聞き取れた。
ココのママが何やら鍼灸院で官能的な体験をした。そのあまりの気持ちよさ
に、あの響子とかいうバイトの子にも行ってみろと勧めているのだ。
場所や店名も大体分かった。
興味を持った御堂は、後日改めて予約を入れるとその鍼灸院を訪れた。

ヨーロッパ調の外観に、エントランスに植えられた大きな観葉植物。それらを
見ながら正面へと歩くと入口があり、そこを入るとエレベーターのある通路が
そのまま反対側へと抜けていた。
エレベーターの脇には集合ポストがあり、その上には階数案内があった。
取り敢えずエレベーターを1階に呼ぶ間、御堂は階数案内に目をやった。
1010号室には「クレオパトラ」というエステが、910号室には「夢の森探偵
社」という探偵社が、そして目指す「夢の森鍼灸院」は710号室だった。
御堂はそれを確認するとようやく降りて来たエレベターに乗り、7階のボタン
を押した。

710号室のチャイムを押すとドアはスグに開き、中から水色のチャイナドレス
を着た綺麗な女が出迎えた。チャイナドレスは腰近くまでスリットが入り、ソ
コには綺麗な脚が覗いていた。
その脚に、御堂は一瞬見とれた。
部屋に通されると、服を脱ぐように促された御堂は、彼女に背を向け服を脱ぎ
始めた。
「御堂さん。わたしは春麗(チュンリー)です。春に麗しと書きます。シュン
レイと呼んでくれても構いません」
「あらっ、いいわよチュンリーで……」
御堂は服を籠に入れると、ベッドに向き直った。、
「はい……。それではソコに仰向けになってください。……御堂さんは看護師
さんですか?」
「えぇ、あらっ、わかるの?」
「消毒液の匂いが少し……」
「やっぱりね。意外と落ちないのよねコレ。それにしても、いつもは寝てる人
を診ているから、自分が寝てるって何だかチョット変な感じね……」
「うふふっ、そういうものですか?」

そして御堂も麻天のツボと快天のツボに鍼を打たれた。その全身は麻痺して動
かず、そしてチュンリーに触られるトコロはすべて性感帯となった。
それに気が付いた御堂は、アマデウスのママが言っていたコトに嘘はないと、
その時始めて確信したのだった。
「あぁ~、あたし何だか……」
御堂は熱くチュンリーを見た。その目は快感に餓えた女の目だった。
「もしかして、御堂さん……。あたしのコト……」
今度はチュンリーが御堂を熱く見る。
「あっ、あのう……、あたし……、女の人が……」
「えぇ、わかりますよ。あたし達は同じ。そしてあなたはMね」
チュンリーは、肉食動物が獲物を見るように御堂を見た。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土