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あなたの燃える手で

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夢の森鍼灸院

Episode 3:マリア

あたしが玄関で靴を履いていると、見送るように麗子様がやって来た。
どこへ行くかって言うと、麗子様ご推薦の鍼灸院。麗子様のコトだから、大体
どんなトコロ……、って言うか、何をされるかは想像できる。

「暑いから気をつけなさいマリア。帽子かぶって行く?」
「あっ、う~んと……、いいです。一応日焼け止めも塗りましたし」
「そう、場所は分かるわね」
「はい、ママさんの部屋の真下ですよね」
「店名は?」
「夢の森鍼灸院……」
「はい、今回は大丈夫そうね……。マリアはそそっかしいから心配だわ。車で
送って行けるとイイんだけど……」
「そんな、近くだから平気です。はじめてのおつかいじゃあるまいし……」
「帰ったらどんなだったか詳しく聞かせて頂戴。今夜同じように虐めてあげる
から……」
「もう、麗子様ったらぁ、今からそんなこと言って……」
「うふふっ。チョット妬けるけど、楽しんでいらっしゃい」
「はぁ~い。それじゃ、行ってきます」
「いってらっしゃい、マリア」
そして麗子様は、あたしの唇にキスをした。

あたしが麗子様のお屋敷でメイドとして働き出してから、もう随分経つけど、
相変わらずあたし達は親子のようでもあり、恋人同士のようでもある。
麗子様は敏感なあたしを夜な夜な責めるのが大好きで、あたしも麗子様に責め
られるのが大好き。
特に四肢を縛り付け、自由を奪っての生殺しや、逝けそうで逝けないギリギリ
の寸止めは、いつもあたしを狂わせる。
でもどんな責めも愛情タップリで、あたしの体を知り尽くした麗子様ならでは
のテクニックだ。それは誰にも真似できないと思う。


『夢の森グランドハイツ』に来たのは久しぶり。
前に来たときには確か『クレオパトラ』というエステだった。その時は麗子様
に車で送ってもらったけど、今日は歩き……。
チョット汗かいちゃった。
でもどうにか迷わず来れたみたい。あたしはエレベターに乗ると、7階のボタ
ンを押した
麗子様の話だと、何やら鍼1本で色々なコトが出来るらしい。でも鍼っていう
のがチョット怖い。
710号室の前まで来ると、あたしは怖さ半分、期待半分でチャイムを押した。
するとドアはスグ開いて、中から水色のチャイナドレスを着た綺麗な女の人が
出迎えてくれた。
麗子様が予約を取ってくれていて、あたしはスムースに部屋まで通された。

「こんにちはマリアさん。わたしは春麗(チュンリー)です。春に麗しと書き
ます。呼びにくければシュンレイでも構いません」
「あっ、大丈夫。チュンリーって可愛い名前ですね」
「そうですか、マリアさんもとっても可愛いですよ。虐め甲斐があり……」
「えっ……?」
「いえっ、なんでもありません。麗子さんからお話は伺っています」
「話って……、あの、変なコト言ってませんでした? 麗子様」
「別に何も……、マリアさんをよろしくって。あっ、それと……、あたしの言
うことは何でも聞くようにって……。それだけですよ」
チュンリーは、優しい顔であたしに微笑みかけた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土