2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

夢の森鍼灸院

Episode 2:麗子

プロローグでご紹介した『夢の森』の駅前。
あの時は駅前のバスターミナルを迂回するように歩き、幹線道路を渡らずに駅
を背に左へと歩いたワケだが、今回はこの幹線道路の横断歩道を渡ってみよう
と思う。
横断歩道を渡ると、そこには『夢の森商店街』がある。商店街の入口近くには
『アマデウス』というカフェがあるが、ここのママがエピソード1の良子だ。
この商店街を抜けると、そこからは一転して住宅地が広がっている。
その住宅地の中でも一際目を引くのが、今回の主人公の住む大邸宅、氷見川邸
だ。ここの女主人『氷見川麗子』は、エステ業界の世界トップシェアを誇る
『ブルームーン社』の社長だ。彼女はある1人のメイドと暮らしている。
そのメイドこそが、麗子が愛してやまない『マリア』である。
2人暮らしの麗子とマリアが、"そういう仲" なのは言うまでもない。
しかしマリアのお話は次回とし、今回は麗子が『夢の森鍼灸院』へ行った時の
模様をお届けしたいと思う。


麗子は久しぶりに『夢の森グランドハイツ』に来た。
前に来たときは、ちょうど四十路の坂を昇り始めた頃だったろうか……。
ヨーロッパ調の外観も、エントランスに植えられた観葉植物も相変わらずだ。
入口を入るとエレベーターがあり、通路はそのまま反対側へと抜けている。
エレベターに乗ると7階のボタンを押した。前に来たときには、1010号室の
『クレオパトラ』というエステに行ったが、今回は鍼灸院だ。
良子の話を聞いた麗子は、この店に期待していた。それはココでの施術を語る
良子の顔が恍惚としていたからだ。
1階上の良子の部屋に顔を出そうかとも思ったが、胸の鼓動は既に早く、エレ
ベーターを降りると足早に710号室へと歩いた。
すでに予約は取ってある。チャイムを押すとドアが開き、麗子はスムースに施
術室まで通された。

「こんにちは麗子さん。わたしは春麗(チュンリー)です。春に麗しと書きま
す。言いにくければシュンレイでも構いません」
「大丈夫よ、チュンリーって呼ばせて貰うわ」
麗子は優しく微笑んだ。
「はい、ありがとうございます。何でも良子さんからのご紹介とか……」
「そうなの。彼女友達でね……。ココでとってもイイ思いをしたって、蕩けそ
うな顔で話してたわ」
麗子は初対面と言うこともあり遠回しな言い方をした、しかし言いたいコトは
伝わったハズだ。
「それではマッサージ的なコトはあまり……?」
「そうね、マッサージよりむしろあたしがして欲しいのは……」
「分かりました。お任せください麗子さん」
チュンリーは皆まで言わせず、ネットリと濡れた絡み付くような目で、麗子を
熱く見つめていた。

麗子は全裸になると、仰向けでベッドに横たわった。
「それでは始めます。まずは麻天のツボに鍼を入れます……」
「麻天のツボ……?」
「はい、この壺に鍼を入れると、全身か麻痺して動けなくなります」
チュンリーは麗子の首の付け根、左右の耳の下辺りにそれぞれ1本ずつ鍼を入
れた。
良子から聞いたとおり痛みはない。そして麗子が全身の異変に気付くのに時間
は掛からなかった。
「あらっ、ホント。ホントに動かないわ」
「うふふっ、これで麗子さんはあたしのお人形。いっぱい悪戯してあげます」

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土