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あなたの燃える手で

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白い魔女

49
千鶴の細い尿道をカテーテルが這い進む。その感覚に熱い吐息を漏らす千鶴。
その千鶴の吐息が呼び水となって、沙也加をあの合宿の夜に連れ去っていた。
あの夜の胸の高鳴りが、今の千鶴の鼓動と同調したように。
そしてその吐息が今、再び沙也加を現実に連れ戻した。
「ああぁ、何か変な感じぃ」
(やっぱりこの子、感じるんだ、ここが。でも今は……)
「もう少しだからがんばって」
「はい」
「ほら、出るわよ」
やがてカテーテルを伝って溲瓶に千鶴の尿が溜まっていった。
「近藤さんっ」
自分の排泄した尿を見て、千鶴は思わず沙也加に抱きついた。導尿とはいえ排尿を初めて人に見られた、という羞恥心が取らせた行動だったのかもしれない。
そんな千鶴を沙也加は優しく抱きしめた。
「大丈夫よ。あなたのような患者さんはたくさんいるんだから。ちっとも恥ずかしい事じゃないわ」
千鶴は沙也加の胸に顔を埋めながら頷いた。頷きながら千鶴は泣いていた。
「いいのよ。何かあったらまだ呼んでね」
沙也加が肩に掛かる千鶴の髪を後へ撫でつけると、千鶴が顔を上げた。
鼻をすするその顔の下に、綺麗な白いうなじが見えた。
千鶴を抱きしめながら、沙也加はそのうなじに優しくキスをした。


真弓はガラス棒の入ったビーカーを持って振り返った。そのビーカーにはなにやら茶色の液体のような物が入っていたが、それは液体と言うには硬すぎた。何故ならそれはビーカーの中で揺れもせず、張り付いたように動かなかったからだ。
「そっ、それは何?」
「これ? これはねぇ、コーヒーに高分子吸収剤を入れたものよ。大丈夫よ、体に害はないから。これはねコンニャクから出来ているの。コンニャクのデンプンに放射線を当てると、分子構造が変わって水を吸収しやすい物質に変わるんだけど、それを『生分解性ハイドロゲル』って言って……、まぁ、そんなことはいいわね。今からこれをあなたの中に入れてあげるわ」
「えっ、そんなの……」
「大丈夫よ。害はないって言ったでしょう。でもこれであなたは排泄前の状態になるわ。あえて言うなら『人工便』ってとこかしら。だから色もそれらしくしてみたんだけど」
「そんなのいやぁ」
「ふふふっ、限界までタップリ入れてあげる」

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土