3 美穂は予想以上に、深く催眠に掛かったあんずに満足していた。彼女は今、美穂の目の前でガックリと俯いていた。コレならあたしの思い通りに動くだろう。そう、生きた人形のように……。眠っていても、あたしの声には反応するハズだ。しかしいきなりはマズイ。まずはお試しだ、お試しで確かめてみなくては。その第一段階として……。美穂は眠るあんずの横に腰掛けると、彼女の細い肩に片手を置いた。そして彼女の耳元でそっと...