20 「それじゃ二階へ行きましょう。このあいだの部屋よ」二階の部屋に入ったあたしの目に、数本の縄とオモチャが飛び込んできた。「女将さん、これ……」「久留美ちゃんがいつ来てもいいように、ちゃんと用意しておいたの」「そうなんですね……」あたしこれから縛られるんだ。そう思ったら、なんだか緊張してきた。だって縛られたことなんてないし……。怖さ半分、楽しみ半分って感じだけど、でもちょっと怖さの方が……。「どうしたの...