3 布団に入って目を閉じて、まだ十分も経っていないと思っていたのに……。今あたしの横には、女将さんが添い寝をしている。布団の中に潜り込んだ女将さんは、長襦袢姿のようだ。そんな女将さんからは、さっきまでしなかった香水のいい匂いがフワッと薫ってくる。「女将さん……、どうしたんですか……?」「久留美ちゃんの寝顔が可愛いから、一緒に寝たくなっちゃたの」「えっ、でもっ、あっ……、服が……」寝た時には確かに着ていたシャ...