6「なぁ~んかタイプかも……。菜月さん」菜月の出ていったドアを見つめながら、奈々がポツリと呟いた。「ねぇ、ママ。菜月さんが言ってた、 "さっき言ってた人" って……?」「えっ……? あぁ、あれ。菜月さんがね、あたしには彼女がいるのかって聞くから……」「何て答えたの?」「一応パートーナーはいるけど、ただ彼女と言えるかどうか、チョット微妙かなって、そう言っておいたの……」「それ、あたしのコト?」「そうよ」「だってい...