4 "百合と柘榴の間" 。女将は麗子の前で背を向けて全裸になった。「どこでもお気の済むまで、お触り下さいませ」麗子は女将の肩に置いた両手を、二の腕へと滑らせた。「まぁ、思った以上にスベスベね。それにしっとり吸い付くようだわ」そのまま手首まで手を滑らせると、指を絡ませて手を握った。「まぁ、冷たい手ね……」「手が冷たい人は心が温かいと申します」「まぁ……。さっ、こっち向いて頂戴……」麗子は絡めた指を離すと、女将...