6エリの部屋は女の子らしい部屋だった。居間と寝室に使い分けた二間は、どことなくピンク色が目立ち、白クマのぬいぐるみも幾つか置かれている。「先生どうぞ、座って下さい」エリはテーブルの椅子を引いた。そしてコーヒーを淹れにキッチンに立った。「エリちゃん、白クマが好きなのね」「はい、動物園で白クマの小熊を見てから好きになっちゃって」キッチンから戻ると、チョット照れたようにコーヒーを奈美の前に置く。「インス...