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あなたの燃える手で

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ロザリオは赤く輝く

† 24 最終話
わたしはようやく解放され、ベッドから起きあがりました。
その時のわたしには、幼い日の記憶が甦っていたのです。それは紫苑様が蝋燭を持った時、炎を反射して赤く輝いたロザリオがきっかけでした。
やはりわたしが昔、母に手を引かれて来ていたのはこの教会だったのです。
母はいつも当時のシスターと、あの裏の小屋に行っていました。
わたしは礼拝堂で待っているように言われ、いつまでも待っていた記憶があります。この教会は当時のものと少し違っているような気もしますが、あのロザリオは、母と裏に消えていったシスターの物に間違いありません。
きっと母もあのシスターとあの小屋で……。
そして、あのロザリオが前のシスターのお下がりだと言っていた紫苑様も、おそらくそのシスターと関係があったのでしょう。
わたしはロザリオを中心に繰り返される歴史に、なにやら空恐ろしいのもを感じていました。

わたしがベッドの上で呆然としていると、紫苑様がベッドに上がってきました。なにやら黒いレザーのパンツを履き、その中心には赤いバイブが突き出ています。わたしをそっと横たわらせると、その上に覆い被さり唇を重ねてきました。生暖かい紫苑様の舌が、わたしの舌にネットリと絡まります。
「可愛いですね。春奈。まだ痒いですか?」
「はい。少し」
紫苑様の腕がわたしの下半身に伸び、指が蜜壺の中に入れられました。蜜壺の中でクネクネと動くその指に、なにかヌメリのようなものを感じました。
「あぁ、紫苑様ぁ。いいぃ。もっと、もっと紫苑様ぁ」
「ふふふっ、やめてといってもやめませんよ……」
そしてあの痒みが甦ってきたのです。あの指のヌメリは、赤い壺の聖水だったのです。目の前の紫苑様の顔が、妖艶に微笑みました。
「あぁ、しっ、紫苑様ぁ。これは、これはっ……。ああぁ痒い。痒いぃ~」
「そうです。あの聖水ですよ。さぁ、こうしてあげましょう」
紫苑様は腰を上げると自分の股間に手をやり、わたしの蜜壺にレザーのパンツに付いていたモノの先端を合わせ、そのまま腰を沈めてきたのです。
それはわたしの蜜壺にピッタリと収まりました。
その時わたしは蜜壺の壁に、何かチクチクとした感覚を感じたのです。
「紫苑様、何かチクチクします。チクチクして凄く痒いです。いやぁ、痒い」
「このバイブの表面には短い毛がビッシリと生えているのですよ。それが痒くて堪らないこの中で、チクチクと刺さるとどうなるか。わかりますね」
「いっ、いやぁ、やめてくださいぃ~。あぁ、もう、もう痒いぃ~」
「そうでしょう。このバイブは双頭になっていますから、わたしの中にもあなたと同じモノが入っているのです。スイッチを入れますよ」
紫苑様は腰の横にあるスイッチを入れました。わたしの蜜壺全体がチクチクと刺激され、猛烈な痒みが襲いかかりました。
「あぁ、いやぁ、止めてください。スイッチを切ってぇ~。いやぁ、いやぁ」
しかし紫苑様は体重をあづけるように乗っていて、動くに動けないのです。
「あぁ~いやぁ。痒いぃ。動いてぇ、紫苑様ぁ動いてくださいぃ~」
「わたしも気持ちいいですよ。春奈。わたしの方のバイブには、青い壺の聖水が塗ってあるのです。性感が高まって凄く感じますよ。あぁ~いいっ」
「そっ、そんなのいやぁ。痒いっ、痒いっ。痒いぃぃ~ひぃぃ~いやぁ~」
「あなたが悶えれば悶えるほど、わたしは気持ちいいのです。あぁ感じるぅ。もっともっと悶えなさい。ほらほらっ。あぁ、感じるぅ。ずっとこの快感を味わいたいわ。さっきより時間を掛けて虐めてあげましょうねぇ」
「いっ、いやぁ~。ひっ、ひぃぃ~ひぃぃ~とめてっとめてぇ~。痒いぃ~」
「ああぁ~気持ちいいですよぉ。もっと動きなさい。そうそう。あぁいいぃ」
それから気の遠くなる時間、わたしは悶え、喘ぎ、仰け反り続けたのです。

エピローグ
気が付くと、小さな窓の向こうは、朝の訪れに茜色に染まっていました。
全てが終わり、わたしが教会を後にしようとした時、紫苑様はこの間と同じように、門の所まで見送りに来てくれました。
「春奈さん……。また……」
「はい。とてもいいクリスマスでした。わたしは初めて……、天にも昇る気持ちでした。来週の金曜日は空いていますか? 紫苑様」
「もちろんですよ。あなたのために空けておきます」
「ありがとうございます。それでは来週の金曜日に参ります」
わたしはゆっくりと深くお辞儀をしました。心を覆っていた穢れという名の雲も、今はスッキリと晴れ渡っています。
「待っていますよ。あなたのことを……」
頭を上げたわたしの目を見つめ、紫苑様が優しく微笑みました。

紫苑様の胸元で、茜色に輝くロザリオが妖しく揺れていました。


               ーENDー

Comments 2

マロ  

そういう繋がりがあったんですね。
春奈と紫苑もこれまで以上に強い絆で繋がったと。
そして、きっとこの後も長く怪しい行為が続くんでしょうね。

完結お疲れ様でした。
ゆっくり休んで次回作への英気を養ってくださいね。

2007/12/27 (Thu) 10:05 | EDIT | REPLY |   
蛍月  
マロさんコメントありがとうございます

春奈は金曜日の夜に、きっとあの教会へ・・・。
(*^_^*)

「ロザリオは赤く輝く」最後までお付き合い
くださいまして、ありがとうございました。

新年からの新作はチョッピリ和風テイストです。
お楽しみに!

2007/12/28 (Fri) 20:29 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土