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あなたの燃える手で

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マリアと響子


響子ちゃんの親指と、たぶん人差し指が、乳首を "チョン" と摘み上げた。
だからあたしは反射的に、「きゃん」と小さく声を上げてしまった。

「 "きゃん" って、可ぁ~愛いぃ~マリア。超絶可愛いねぇ」
「そっ、そぅお?」
「ねぇ、前に言ったよねぇ。あたし女の人が好きだって……。マリアは?」
「まっ、まぁ、男の人よりはいいかなぁ~って」
「そうなんだぁ。ねぇ、キス、しよっか」
そう言って響子ちゃんは、あたしを熱く見つめてきた。その目には、本気の
光が宿っているのがなんとなく分かる。
「えぇっ? キスぅ?」
そうは言ったけど、実はそれほど抵抗はなかった。
「ねっ、一回だけ……」
「う、うん、じゃ一回だけだよ」
「うん」

響子ちゃんはあたしの頬っぺを両手で挟むと、顔を近づけてきた。
ちょっと意地悪そうな顔が、目を開けて迫ってくる。だからあたしは思わず
目を閉じた。
するとすぐに唇が重なった。
柔らかくてフワッとして、それでいて弾力があって、そんなことを感じてい
ると、響子ちゃんは舌を入れてきた。でもそれはちっとも強引ではなく、な
んていうか、すごく礼儀正しく入ってきたのだ。だからあたしはなんとなく
その舌を受け入れてしまい……。
それどころか、気がつくとあたしは自分から響子ちゃんに舌を入れていた。
あたしの頬っぺを挟んでいた響子ちゃんの両手が、また浴衣の合わせ目から
胸に忍び込んだ。
「んっ……」
響子ちゃんの舌があたしの言葉を奪う。忍び込んだ指は、乳首を摘んで入念
にコリコリする。すると体から力が "フワッ" と抜けていく。
「んっ、んんっ……」
乳首はもう完全にカチカチになって……。
響子ちゃんはそんな乳首を弄るから、あたしは余計感じてしまう。
「可愛いぃ。乳首感じるんだね」
あたしは顔も見ずに "コクリ" と頷く。
「もう、マリアったら……」
響子ちゃんが首筋にキスをした。ブルッと全身に電流が走る。
「どこでも感じちゃうの?」
あたしはまた "コクリ" と頷く。
そうしてあたし達はお互いに舌を舐め合い、そして何度も吸いあった。

気がつくとあたしは、響子ちゃんの胸にもたれ掛かっていた。
「き、響子ちゃん……、あたし……」
「マリア。あたし達、いい友達になれそうだね」
響子ちゃんの指が、頬に掛かる髪を撫で付ける。
「うん」
あたしは、響子ちゃんの顔も見ずに頷いたのだった。

これがあたしと響子の二度目の出会いだった。そして三度目には、お互いの
秘密を打ち明けることになった。
秘密。それは響子ちゃんとママさんの、そしてあたしと麗子様の関係のこと
だった。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土