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あなたの燃える手で

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ショート ショート

秘密治療:後編

とある病院の地下3階の廊下を、1人の女医と5人の看護師が歩いていた。
向かう先は秘密治療室と呼ばれる、手術室のような8畳ほどの部屋だ。
「今回の患者は山本千穂さん、38歳。処置に変更はなし。最後に記憶消失剤
を静注。一定時間の記憶を無くして貰うわ」
「良かったですね先生。いい玩具が手に入って……」
「玩具ってどっち? 記消剤? それとも人間の方かしらぁ?」
「どっちもですよね、先生」
「もう、みんな意地悪ねぇ……。さぁ、着いたわ……。まだ寝てるかしら」
ドアを開けると、そこには分娩台に縛られ目隠しをされた山本千穂がいた。

「摘便も終わったし、ピンセットとクスコを片付けて。次はアレを取って」
女医は看護師から受け取ったモノを、千穂の尿道口に差し込んだ。
「いっ、いやっ、なに? なにをしたの? 変なコトしないでっ」
「尿道カテーテルを差し込んだけよ。もう、大袈裟ねぇ」
女医は話しながらも、それを送り込む手は止めない。
「これが膀胱に届けば、強制的にお漏らしよ。出てきた尿はビーガーに溜め
て、一人一人に見て貰うわ。色や量や匂いをチェックして貰うの……」
「いやっ、そんなの絶対いやっ」
「ほらっ、もう出てきた。黄色いのがビーカーにドンドン溜まっていくわ」

黄色い滴りはやがて止まり、最後の一滴がビーカーにボタリと落ちた。
ズッシリと重く温かくなったビーカーを、女医は看護師達に手渡した。
「みんなビーカーを覗き込んでるわよ。ちゃんと匂いも嗅いでるわ」
「いやっ、そんなコトやめてっ、やめてぇ」

「ねぇ山本さん、潮吹きって……、知ってる?」
「潮吹き……?」
「そう、Gスポットを刺激されることで、尿道口から無色透明な尿に近いモ
ノを吹き出すコトを言うの。その様から女の射精とも言われてるわ」
「それが……、なに?」
「して貰うのよ、あなたに……」
「そっ、そんなコト、あたし出来ません」
「大丈夫。Gスポットとクリを刺激して、あたし達がちゃんと射精に導いて
あげるから。これは今まで失敗したことがないの。100%成功するわ」
「100%?」
「そう100%。あなたは必ず潮を吹くわ。それもみんなの見ている前でね」
「いやっ、そんな恥ずかしいコト……」
女医は手術用の薄い手袋をはめると、軟膏を右手の中指に塗った。
「さぁ、女の強制射精よ。覚悟はいい? 山本千穂さん。うっふふふ……」
「いやっ、いやよっ、やめてぇぇ~」
女医の中指が "ヌルッ” と差し込まれ、その指先がGスポットに当てられた。

「ココがGスポット。指に塗った即効性の媚薬軟膏がスグに効いて……」
「えっ? やだ気持ちイイ。あぁイイぃ。いやっ、感じる。感じちゃうぅ」
「あらあらっ、Gスポットだけでそんなに……。そんなコトじゃ、クリちゃ
んをローターで一緒に責められたら、一溜まりもないわねぇ。ほらっ」
そういうが早いか、震えるローターがソコに押し付けられた。
「ひぃっ、いやっ、だめっ、そんなのっ、そんなのだめっ、だめよぉぉ~」
「感じる? ほぉ~らっ、Gスポットはこうやって刺激するの。ほぉ~ら」
「いやっ、だめっ、逝っちゃうぅ、こんなの逝っちゃうぅ」
「そうねぇ、逝きそうなのがよく分かるわぁ。でも恥ずかしいわよねぇ、女
の射精なんて。あぁー締まる締まる、凄いわぁ」
「あぁぁ~だめっ、逝っちゃうっ、逝っちゃうっ、あぁ逝くぅぅ~」
「逝く時にこの指を抜くとね、潮が吹き出すのよ」
「いやっ……。そんなのいやっ。潮なんて吹きたくない……」
「でも自分ではどうしようないの。女の体を知り尽くした医者が、潮を吹く
ように吹くようにしてるんだもん。それも媚薬まで使ってね……」
「いやぁぁ~、いやよぉぉ~。あぁぁ~もうだめっ、逝くっ、逝っちゃう」
「みんな見てるわよ。逝くときの顔と、潮が噴き出るオシッコの穴を……」
「いやっ、あぁもうだめっ、我慢できないっ。逝くっ、逝っちゃうぅ」
「あとは指を抜くだけね……。さぁみんな注目、山本さんが潮を吹くわよ」
「いやっ、いやぁぁ~。見ないでっ、見ないでぇぇ~」

それはまさに噴水のようだった。そしてそれと共に、治療室に長い拍手が響
き渡った。拍手は潮が吹き終わるまで続いた。
その後山本千穂は、記憶消失剤を打たれると、そのまま眠りについた。

数時間後、山本千穂は自分の病室で目を覚ました。
「お目覚め? 山本さん……。いい夢見れました?」
「あっ、先生。いたんですか? はい、実はチョットぉ……、看護師さん達
には内緒ですよ。エッチ、な夢を……、見てしまいました」
恥ずかしいのだろう、彼女は "エッチ" だけ声を殺して言った。
「あらあらっ……、それでお相手は……?」
「それが、目隠しをしたみたいに、全然わからないんです。もう残念」
全てを忘れた千穂は、白い歯を見せて笑った。

ーENDー


ーあとがきに代えてー

さて、初めてのショートショート。いかがだったでしょう。
短編は今までも、書いてはいましたが、ここまで短いのは初めてかと……。

なるべく省けるものは省いて書いたつもりなのですが、1ストーリー 前後編
で通常の約3話分となりました。
本人的にはもっと短く出来そうな気がしていますが、さて……。

このショートショート。定期的に……、とは思っていません。
少しずつ書いて溜まったらUP、というコトになるかと思います。

☆ ☆ ☆

P.S

通常作品と違う感じにしたくて、あとがきを "言の葉" ではなく、こちらに
書いてみました。

それでは、改めて "言の葉" でお逢いしましょう。

Comments 2

-  

いつもと趣向の違う短編集、楽しませていただきました。
どちらの作品にも大きい方の要素があったのが個人的にとても良かったです(笑)
今後は通常の長編と共に短編作品にも期待して読ませていただきます。次の作品も楽しみです。

2021/09/11 (Sat) 08:19 | EDIT | REPLY |   
蛍月  

コメントありがとうございます。

短く書くのは難しいですね。
なんだかんだとダラダラと長くなってしまって・・・。
例えば、
この部屋にはこんなモノやあんなモノが置いてある。
でもそういった説明や描写を、全部省いて書き進めていく。
なんだかストレスが溜まりそうです。

今回は2話でしたが、もしかしたら3話ぐらいがストレスも
軽減されて・・・。
でも1話にも挑戦したい、
あぁぁ〜、またストレスがぁぁ〜 笑

これからも
 どうぞよろしくお願いします。

2021/09/13 (Mon) 08:08 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土