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あなたの燃える手で

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ミセスNに伝言



ミセスNに伝言


PROLOGU

「奈々、いいの? こんな時間まで……」
「いいの。娘はもう大きいし、あの人は仕事で外食。だから誰にも気兼ねな
んてすることないし、今日はママとこうしていたいの」
「まぁ、悪い人ね……」

都会の片隅にひっそりと佇むバー『蒼い蟷螂(カマキリ)』。その一見を許
さぬ重厚な扉には、CLOSEDの札が掛けられていた。


八席のカウンターに、四人掛けのテーブルが一つだけの店内。そのテーブル
席のソファに、二人の女が全裸で座っている。
一人は『奈々』三十五歳。
大手企業でOLをしていたが、結婚を機に退職し、今は近所のスーパーでパー
トとして働いている。
家に帰れば、目に入れても痛くない一人娘と、愛する夫がいる。
夫は浮気の兆候もなく、自分のことを愛してくれている。子供達も素直に育
って……。なんの不満もない家庭だ。
ただ自分を除いては……。そう、自分が、自分だけが悪者だのだ。
奈々は常日頃そう思っていた。
それはそんな家庭を持ちながら、今もパート帰りに葵ママとこうして、女同
士で抱き合っているのだから。

女と女、この甘美な世界を知ってしまってから、奈々は抜け出せないでい
る。女同士の快感。ツボを心得た指や舌で責められる快楽。
浮気という言葉が浮かばないと言ったら嘘になる。しかし相手が男ではなく
女であるということが、ただそれだけが自分にとっての免罪符だった。
もう一人の女は『葵』。このバー『蒼い蟷螂』のママをしている。客からは
『蒼ママ』と呼ばれる気さくな四十五歳だ。
ママには離婚歴がある。女好きが生じてのコトだった。一人になった彼女は
この店を開き、生計を立ててきた。
レズバーにした覚えはないが、彼女の放つオーラか、なぜか客はその大半が
女性で、中には完全にビアンだろうという客もいた。

そんな葵が客の中から目を付けたのが奈々であり、奈々が "推し" の葵ママ
と関係を築くのに、時間のかかるはずもなかった。
「ねぇ、ママ。今のもう一回して。ねっ、いいでしょう」
「もう、しょうがないわねぇ。もちろんあたしに異論のあるはずないけど」
ママはタチ、奈々はネコ。相性はバッチリだ。
「だったらいいでしょう。ねっ、もう一回」
「もう、奈々ったら悪い子ちゃんねぇ……」
「あたしは葵という蟷螂に捕まった獲物なの。カ・マ・キ・リ・に」
すると奈々はソファにもたれ掛かり、脚を大きく開いた。
「一度逝ってるから、さっきより感じるわよ」
「だからいいの、お願い……、して……」
奈々はソファに寝そべり、肘掛けを枕に横になった。
するとママの口調が変わった。声も心なしか低い……。それは口調が変わっ
たことで、始まりを告げるという意味があった。

「どれっ、見せてごらんなさい」
奈々は両膝を持って持ち上げると、ママが見やすいように左右に拡げた。
ママは持ち上がった両足の下から、奈々の股間を覗き込んむ。
「やっぱり、こんなに濡らして、イヤラシイ女ねぇ奈々」
「ごめんなさい」
「謝ってもダメよ。今日という今日は徹底的にお仕置きよ」
「そんなっ、赦して……」
「ほらっ、こっちの脚を伸ばして……、膝をココへ掛けて」
奈々の片足をママはソファの背もたれの方に伸ばすと、膝を引っ掛けて裏に
回した。
「あぁ~ん、ママ。こんな格好……」
「これでいいの。これで脚を閉じられないでしょう」
「あぁん、ママ、これって……」
「そう、奈々が一番感じるお仕置き。アソコの奥の指責めよ」

ママは真正面から奈々を見下ろし、ニヤリと微笑んだ。


★彡☆彡
姉妹ブログ『Midnight Mom』は凍結しました。

作品は読めますが、これ以上の更新はありません。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土