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あなたの燃える手で

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桃色'Days

25:最終話
柚香の指はパンティの中に入ってくると、アソコの入り口にやってきた。
「ねぇ、明日香ってバージンだよねぇ」
その時の柚香の目は、獲物を狙うような目だった。

「明日香のバージン、あたし貰ってもいい?」
「うん。いいよ。柚香ならいい」
「じゃ、入れるよ」
「うん」

チョット痛かった。人によってはすごく痛い人もいるみたい。でもあたしは
それほどでもなかった。
獲物を狙うような目だったのは、柚香なりに真剣だったのだと思う。

大人への階段なんて言い方があるけど、これであたしもその階段を一段上が
ったことになるのかな……。
でも柚香でよかった。本当によかった。あたしは心からそう思った。
男の人のモノではないけれど、指だけど、それは大好きな人の指だ。
あたしはそれで十分。
この先柚香とどうなるかわからない。もしかしたら別れが来るかもしれな
い。だけどバージンを大好きな人に捧げた今日という日のコトを、あたしは
一生忘れないだろう。

そして柚香が言った。
「明日香……。あたしもバージン、明日香に捧げる。だから奪って」
「う、うん。わかった」
あたしはさっき柚香があたしにしたようすると、パンティの中に指を入れ、
そして指先を入り口にあてがった。
「柚香のバージン、あたし貰ってもいい?」
「それ、さっきあたしが言ったヤツじゃん」
「そうだっけ……」
あたし達は "クスッ" と笑った。
「じゃ、入れるよ」
「うん。いいよ。明日香ならいい」
「それ、さっきあたしが言ったヤツじゃん」
今度はあたしが言い返して、また "クスッ" と笑う。
「うん。いいよ。本当にいい」
そしてあたしは、ゆっくりと指を沈めた。
柚香はあたしよりチョット痛そうだった……。

柚香も、今日のコトを忘れないでいてくれたら嬉しいな。


4月10日(土)曇り で一週間(7日間)。

これで七日目。最後だよ。

今週は色々合った。ありすぎるほど色々あった。
まさかバージンを捧げるとは……。
でもそれはそれで素敵な一週間だった。

朝、となりのおばさんに "おはよう" の挨拶をして、まだ閉まっている猫目屋
の前を通る。
思い出の地となった栗戸神社を横目に、まだ昨日の雨の水溜りの残る道を学
校へと向かう。
下駄箱で川村亜紀と出会った。
「先輩、おはようございます」
「おはよう、亜紀ちゃん」
昨日のことは乗り越えたのだろうか、それとも泣くだけ泣いて気持ちが切り
替わったのか。いつもの亜紀ちゃんちゃんの笑顔がソコにあった。
「昨日、雨大丈夫でしたか?」
「うん。なんとか、走って帰ったよ」
「そうですか……。あっ、それから。あたし、先輩のこと諦めませんから」
「えっ……?」
「とにかく、あたし先輩のこと諦めません」
まだ頭の整理がついていないのか、でも決意だけは固まっているようだ。
「うん。わかった」
あたしにはどこか余裕みたいなものがあった。
それはきっと昨日柚香と、いわゆる "結ばれた" からかもしれない。

以上。
これがあたしの日記。
とにかくこんな感じで、あたしの周りには毎日イベントが盛りだくさんだ。

EPILOGUE
教室に行くと、柚香がもう来ていた。
カバンを自分の席に置いたあたしに、柚香がやってきて
「ねぇ、今日神社寄ってこっか?」
「うん。いいよ」
「そのうちバチが当たりそうだね」
「大丈夫だよ。だって、捧げるもの捧げてるもん」
「そうだね」

青空の見える窓からの風が、コロコロと笑う二人の髪を撫でていった。


ーENDー


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土