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あなたの燃える手で

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百合の宿 卍庵

34:最終話 
本当に気の遠くなる時間、あたしは焦らされました。
やがてせいも今も尽き果てた尽き果てたあたしを見下ろし、女将さんは言
ったのです。
「それではこの辺で一度、逝って頂きますわ……」
「えっ? 一度……?」
「はい、一度……。逝ったらまたじっくりと責めて。そうだ、今度は連続
で逝って頂いても宜しゅう御座いますよ」
「連続……?」
「はい。そうですね、十回くらいで如何でしょう」
「十回も……、ですか」
「あらっ、あっという間ですわ。ココをチョットこうするだけで」
「あぁぁ~、あぁぁ~いいぃぃ~」
「ほらっ、もうこんなにお感じになって……。さぁ、逝かせて差し上げま
すわ。立花様」
そして女将さんの指が、あたしを一気に絶頂の高みへと押し上げる様に責
め立ててきたのです。
「ひぃぃ~、女将さん、逝くっ、逝っちゃう、逝っちゃうぅ」
「宜しゅう御座いますよ。待ちに待った絶頂でございます。まずは心ゆく
まで味わって頂きます。ほぉ~らっ、ほぉ~らっ、ほらほらぁ~」
「あぐぅ、あぐぅ、逝くっ、んぁぁ~逝くっ、あぁぁぁ~逝っくぅぅ~」

あたしは当然、一溜まりもなく逝ってしまいました。
そして今度は、本当にあたしを十回連続で逝かせたのでした
「後九回ですわ。参りますわよ。ほらっ、ほらっほらっほぉ~らっ」
「ひぃぃ~逝くっ、逝っくぅぅ~」
「はい、あと八回。ほぉ~らっ、ほぉ~らっ」
女将さんにかかると、あたしの体はまるでスイッチ一つで逝ってしまうよ
うでした。でもそのスイッチは女将さんしか知らないのです。
それはもしかしたら自分でも……。


焦らしてる時の苦しそうなお顔も、絶頂に達して逝き果てるお顔も、立場
間様は本当にお綺麗です。
その喘ぎ声、泣きそうな目、苦しそうに開いた唇。そして汗ばんだ肌やそ
の甘い香りも。もっと責めたい、もっと嬲りたい、もっと苦しめたい。そ
んな気持ちにわたくしをさせていくのです。
だから十回逝かせた後も、わたくしはまだまだ立花様を責め足りないので
した。
そうだあのお口に指を突っ込んだら、もっと苦しむに違いない。

わたくしは立花様に布団の上で正座をして頂くと、その横に正座をしま
した。
「さぁ、お口を開けて頂いて……、大きく……、ありがとう御座います」
立花様はあたしの方に首を向けると、素直に口を開けてくれました。
わたくしはその口に指を三本差し込んでいきました。すると第二関節を越
える頃、あの苦しそうな、綺麗なお顔を見ることができたのです。
「あぐぅ、ふぐぅぅ……」
「あぁ綺麗、ホントに綺麗ですわ。ほらっ、もっと苦しんで頂いて……」
わたくしは突っ込んだ指を、喉の奥で踊る様に動かしました。
「あぐぅ、あぐぅぅ」
「そうそう、そのお顔ですわ」
これは立花様には快感もなくただ辛く苦しいだけ。楽しめるのはわたくし
だけで御座います。でもそれで宜しいんですわ。

だってもう立花様はわたくしの……。うふふふっ。



EPILOGUE
周りを小高い山に囲まれた古都のような街並み。そんな町を二分するように
流れる川。その川の上流に、目指す宿『百合の宿 卍庵』があります。
あたしが卍庵に到着したのは、まだ午前中のことでした。

正面玄関に入ったあたしを、一人の女性が出迎えました。年の頃は四十代
後半か五十代前半。しっとりと落ち着いた物腰に優しい笑顔。でもその目
はどこか獲物を狙う、狡猾さを感じる目でした。

「いらっしゃいませ、立花様。ようこそ卍庵へ」
「女将さん……。あたし……」
「わかっております。お帰りの日まで毎日、朝から晩までわたくしがお相
手をさせて頂きます」
「あぁ、良かった……」
「立花様、よろしければこのまま早速……」
「いいんですか?」
「もちろんですわ。 "百合と柘榴の間" に、もう用意はできております」
「用意……?」
「はい。今回は動けない様に縛って、その敏感なお体を、筆責めにして楽
しませて頂きますわ」
「まぁ、筆で……」
「はい。長く辛いお時間になるかと存じます」
そんな女将さんの言葉に、あたしのアソコはもう濡れていました。
「よろしくお願いします」
「こちらこそ……」

あたし達はお互い、深いお辞儀をしたのでした。


ーENDー

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土