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あなたの燃える手で

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百合の宿 卍庵

28
前日に浣腸責めをされた立花様。翌日はよくお休みのようでした。
ですからわたくしが立花様のお部屋 "百合と柘榴の間" を訪れたのは、遅
い昼下がりでございました。
そんなわたくしの訪問に、立花様は浴衣姿で出迎えてくれたのです。

「女将さん……」
「立花様、昨日はお疲れ様でございました」
わたくしは両手を前に頭を下げました。
「いいえ、こちらこそ……。女将さん、どうぞ中に……」
「はい、ありがとうございます。失礼いたします」
招かれるままに中に入り、ドアを閉めるとこっそり鍵をかけました。
「立花様……。今日は三日目。最終日でございます」
「はい、今日は誰にどんなことをされるのか、ドキドキしています」
「それは "期待" でございますか、それとも "不安" でございますか」
「期待……、です」
立花様は恥ずかしそうに、俯き加減でそうお答えになられました。
「立花様、今日のお相手は、わたくしでございます」
「えっ、女将さんが……、そうですか、そうなんですね」
立花様の顔に安堵の笑みが広がりました。もちろんわたくしもニッコリと
微笑み返します。そして一歩二歩と立花様に近づくと、両手を肩に置いて
その目を熱く見つめました。
「立花様……」
「女将さん……」
二人の唇が重なるまで、もう言葉はいりませんでした。


女将さんはわたしの肩に両手を置くと、そのまま唇を重ねてきたのです。
柔らかい唇はほんのりと吸い付き、滑り込んできた舌は、あたしの舌にま
るで別の生き物のように絡み付いてきます。
あたしから舌を伸ばせば、今度は女将がそれに吸い付いてくるのです。
女将の両手が肩から二の腕に滑り降り、そのまま浴衣の襟を勢いよく左右
に割り開きました。あたしの乳房が顕になると、女将さんは下から持ち上
げる様にして口を寄せてきたのです。
「可愛い乳首。ずっとこうしたかったんですよ」
唇は触れず、舌だけで乳首をチロチロと舐めるんです。だから乳首はグン
グン硬くなって、あっという間にコリコリになってしまいました。
「あぁん、女将さぁん……」
「うふふっ、もうこんなに……。ホントに敏感ですわね」

女将さんは舌先で音も無く舐め、滴る唾液と一緒にジュルジュルと吸い上
げては、チュパチュパとしゃぶるのです。それは上目遣いであたしの反応
を見ながら、感じる様に感じる様に繰り返されます。
そんな女将さんと目が合いました。その顔は確かに優しく微笑んでいるの
ですが、その唇はどこか酷薄で、そしてその瞳はどこか意地悪で好色な色
を湛えているのでした。
すると女将さんの指が、あたしの乳首を "チョン" と摘んだのです。
「あぁん」
そしてそのまま唇を重ねてきました。あっという間に二枚の舌は二匹の蛇
の様に絡み合ったのです。
女将さんは舌を絡めながら、あたしの浴衣の帯を解きました。浴衣は肌を
滑り、足元にストンと落ちました。
「もちろんわたくしも脱ぎますわ」
女将さんは自分の帯を緩め、着物を全て脱ぎ捨てると、改めてあたしと向
かい合いました。
「さぁ、立花様。寝室へ参りましょう」

あたしは女将さんに手を引かれ、さっきまで寝ていた寝室へ、そしてまだ
温もりが残っている布団の上へと上がったのです。
その時、あたしは気がつきました。女将が手ぶらでやってきたことに。縄
もオモチャも、彼女は何も持ってきていませんでした。
二人で布団に横になると、あたしはそのことを尋ねました。
「そんなモノ要りませんわ。この指と唇と舌があれば十分でございます。
それにわたくしのおもちゃは立花様、あなたでございますから」

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土