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あなたの燃える手で

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緋色の奥義

其の九
淫靡衆の百舌と艶魔衆の桔梗は、そんな滑川に架かる橋の下へと移動した。
この橋の下には、畳一枚ほどの面積だけ葦が生えていない一角があった。二
人はそんな場所で向かい合った。
まだ早朝の海岸には誰もいない。いやっ、いたとしても、この川辺には葦が
高く生い茂っている。ましてや二人がいるのは橋の下だ。その姿が見えるは
ずがない。

「どうだい? ここは。ゆっくり楽しめそうだろう」
「そうだねぇ、周りからは見えないし。御誂え向きだねぇ……」
「淫靡と艶魔。互いに快楽を極めんとするくノ一だ」
「ならば互いの秘儀の限りを尽くして……」
「望むところさ」
百舌と桔梗は全裸になると、どちらからともなく抱き合った。背中に回した
両手の指が、スリスリと相手の肌を撫で摩る。
「きれいな肌だねぇ、桔梗。スベスベだよ」
「あんたこそ。白くてきめ細かないい肌だ、百舌」
そして互いに大きな乳房を押しつぶしながら、赤い唇を重ねた。たっぷりと
舌を絡め、唾液が行き来する。
やがて離れた二つの唇を、唾液の糸が繋いでいた。
「んん~、あぁぁ~、いいねぇ、甘くていい味だよ。百舌」
「お前の柔らかくてポッテリとした唇も、なかなかどうして堪らないよ」
立ったまま抱き合う二人を、身の丈より高い葦が覆い隠している。そんな二
人は、やがて服を敷いた上に横になった。もうこれで二人を見るには真上か
ら覗き込むしかない。しかし上には橋が架かっている。
つまり二人は、今や屋外の密室空間にいるようなものだった。

「ほらっ、見てごらん桔梗。あたしの乳首、もうこんな硬くなってる」
そう言って上になった百舌は、桔梗の口元に自分の乳首を近づけた。
桔梗はそれを唇で挟み、そのまま吸い込んだ。
「あぁっ、あぁぁ、そう、舐めて、吸って、噛んで、あぁそう、そうだよ」
桔梗は言われるままに百舌の乳首を舐めしゃぶる。
「あぁぁ~いいぃぃ~、噛んでるところを見せておくれ」
すると桔梗は唇だけ開き、前歯で挟みつけた乳首を見せた。
「あぁぁ~そうだよ。そうやって挟みつけて、痛くして、あぁそうぅぅ~」
桔梗の前歯がさらに食い込んだ。その痛みが快感となって百舌を襲う。
「もっと前歯をキリキリと噛み合わせて、そう、もっと、もっと。あぁぁ~
いいぃぃ~感じるぅ。さぁ、桔梗、反対側も噛んでおくれ」
桔梗はもう一方の乳首を、今度はいきなり前歯で挟みつけた。
「もっと噛んで、強く、もっと、もっと、あぁぁ~堪らない。もっとしっか
り噛んでおくれ。あぁぁ~、ひぃぃ~、もう我慢できないよ桔梗。さぁ、今
度は、ココ、あたしのココをたっぷりと舐めておくれ……」
百舌は上半身だけ起き上がると、膝でズリズリと桔梗の顔へと近づいた。そ
して自分の股間を桔梗の口元へと近づけた。
「さぁ、お舐め桔梗。もうお前はあたしの意のままだ。さっきの口付けで、
お前はあたしの毒をたっぷりと飲み込んだ。あたしの唾液が甘かったのは、
それが毒の味だったからさ。ふふふっ……」

確かに桔梗の目は、力が抜けたように虚ろだった。
「あたしの毒はねぇ、相手を意のままに操れる毒。効き始めたらあたしのい
うことはなんでも聞くようになるのさ。だからお前はもうあたしのもの。あ
たしの性奴隷さ。可愛いねぇ、桔梗……」
「さぁ、もっと舌を伸ばしてごらん。そうだよ、そのままにおし」
百舌は桔梗の顔を膝立ちのまま跨ぐと、彼女の顔の真上で股間の花びらを左
右パックリと拡げた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土