7 隣の人妻編桜の花も散って、もうすっかり緑の葉が幅をきかせるようになった。風の吹き溜まるところには、今でも時々数枚の花びらを見ることができた。期末試験も終わり、無事一つ上の学年に上がったあたしは、意気揚々と自転車で夢の森駅に向かていた。しかしそこには、とんでもない落とし穴が待っていたのだ。落とし穴、それは夢の森商店街を自転車で走っていた時のことだった。ちょうど商店街の中程だろうか、そこには昨日...