30 最終話あの日尿道を責められてから、あたしはもう女将さんの虜だった。もう何度この小料理屋の二階で……。多分両手では足りないだろう。そして今日もあたしは、『百合の小径』の二階にいる。「さぁ、久留美。今日はうつ伏せで磔よ」「はい」最近あたしは、二階にある長方形のローテーブルの脚に、手足を縛り付けられることが多くなった。そのローテーブルは四辺のバランスがあたしの体と丁度良いのだ。あたしは言われるままにテ...