第三章:15 とある昼下がり、あたしは妃先生を校長室に呼び出しました。彼女とは、あたしが校長になる前から関係があり、 "呼び出される" と言うことが、なにを意味しているのか十分わかっているのです。そしてタイミングが良かったのか、彼女は二、三分でやってきました。「なんです? 校長先生。土曜日のお昼に。今日は当番の先生だけ。生徒達もいないんですから……。あたしも片付けたいコトがあるんですけど……」彼女は校長室...