10 「剣で突き刺した番号の方が、今宵の生贄でございます」コースターを裏返すと、あたしは "5" 、ルミは "6" だった。舞台上のバニーガールがくす玉の紐を引くと、くす玉は真っ二つに割れ、白いカードが落ち葉のように舞い落ちた。次の瞬間、ママがフェンシング経験者かと思われるフォームで、一枚のカードを突き刺した。ママはその貫かれたカードをみんなに見せた。番号は5番だった。「は~い。5番の方ぁ、コースターをお持...