11 あたしとおばさんの朝の物語は、誰にも知られるコトなく続いた。「ねぇ美緒ちゃん。今度、日曜日に逢わない?」朝のベッドの中、おばさんがそう誘ってくれたのは、あたしが大学生になった年。梅雨も間近なジメジメと湿った日のコトだった。それはあたしにとって、夢のようなお誘いで……。おばさんのコトだからきっとどこかのホテルで……。そうしたら今まで長くても30分だった時間が、何時間ということになって……。そうなったら...