13 「そういうコトですので、また後でお薬塗りにきますね」そう言うと美緒に一礼し、真弓と一緒に病室を後にした。310号室のドアがノックされ、雪絵が再び姿を見せたのは、茜色の空が暗くなり始めた頃だった。「失礼しまぁす。どうですかぁ? 松田さん、痒みの方はぁ……?」「はい、今のところ落ち着いています」「そうですか。とりあえず一度お薬塗りますからね」「あっ、はい。えぇっと……」「下は脱いで下さい。全部」「あのぅ...