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あなたの燃える手で

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白い魔女 7

13 
「そういうコトですので、また後でお薬塗りにきますね」
そう言うと美緒に一礼し、真弓と一緒に病室を後にした。

310号室のドアがノックされ、雪絵が再び姿を見せたのは、茜色の空が暗く
なり始めた頃だった。
「失礼しまぁす。どうですかぁ? 松田さん、痒みの方はぁ……?」
「はい、今のところ落ち着いています」
「そうですか。とりあえず一度お薬塗りますからね」
「あっ、はい。えぇっと……」
「下は脱いで下さい。全部」
「あのぅ、自分で塗ってはぁ……?」
「だめですね。これは治療なので……。患者さんご自身がどうこうできない
決まりなんですよ」
「そう……、です、か……」
「えぇ。デリケートな場所ですからね、気持ちはわかりますけど。恥ずかし
いですか?」
雪絵がチラリと美緒の顔を見ると、彼女は俯き加減で頷いた。
「あぁ、はい……」
「でもまぁ、女同士ですから。ココは覚悟を決めて……、ねっ」
窓の外を見ると、もう夜がすぐそこまできている。
「カーテン閉めましょうね」
雪絵がカーテンを閉めて振り返ると、美緒は渋々と言った感じで、入院着の
下を脱ぎ始めていた。
入院着の上は浴衣のようなものだが、下は同じ生地のズボンだ。もちろん下
着は付けている。
澪はそのズボンと下着を足首から抜くと、ベッドの傍に置いた。
「脱いだらココ腰掛けて」
雪絵はベッドの端に手を置いて場所を示した。
美緒は下半身裸のまま、ベッドに両膝をピタリと閉じたまま腰掛けた。その
股間には "ギュッ" と力が入った両手が置かれていた。
そんな美緒を見た時、雪絵の中でまたあの得体の知れない、"ドロッ" とした
ものが生まれた。

「そのまま後ろに倒れて……。はい、枕どうぞ」
美緒が腰掛けた状態から後ろに倒れると、少し頭の方へズレて貰い、今度は
足の裏をベッドの縁の置いて貰った。
雪絵はその両足首を持つと、1メートルほど間隔を開けた。
ちなみに、雪絵はベッドの横に置かれた椅子に座っている。
「薬を塗る前に、よく診せてくだいねぇ……」
雪絵はペンライトを取り出すと、美緒から見えるように点灯させた。ペン先
が美緒の股間に向けられると、その灯りはソコを煌々と照らし出した。

「確かに赤いわね。少し腫れてるようだけど、痛みはないのね?」
「はい。痒いだけです」
「ふぅむ、なにかしらねぇ……? 虫刺されとか。アレルギーとか。ウイル
ス性のものとか……。大抵は市販薬でなんとかなるんだけど……」
「はぁ……」
「いろいろ試してみて、どの薬が効くかで原因も絞られてきますから。美緒
さんの場合は治療というよりも観察。経過観察中心に進めていきます」
「はい……」
「それじゃ、もっと細かく診ていきますよ」

 恥ずかしいでしょう。じっくりと観察してあげるわ。


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土